かき くさばな
翡翠を模したガラスに褐色のガラスを被せ、大胆な植物文様に彫り出した壺。1889年のパリ万博の出品解説書の中で、ガレは中国の翡翠の模倣についても触れている。一方マーブル状の褐色のガラスについては、彼が同解説書で「灼熱の種まき」と呼んだ手法で発色させたものと考えられる。底面のサインから、ガレがたびたび作品を卸していたパリの高級宝飾店エスカリエ・ド・クリスタル社によって販売されたことがわかっている。(『ガレも愛した―清朝皇帝のガラス』、サントリー美術館、2018年)
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