みずさし こんちゅう
かまきり、蟬、竹、萩といったモティーフばかりでなく、エナメル彩や金彩の使い方にも日本美術の影響を強く感じさせる水差。1889年パリ万博の出品解説書において、ガレは新しいエナメル彩装飾の展開について述べている。その中で「1878年の万博では、日本風の立体的なエナメル彩色を呈示、ガラスに適用した」と語っているが、この水差のかまきりや蟬に見られるエナメル彩の盛り上げ方は、その一例であろう。また、注口周辺に見られる金彩のぼかしも、蒔絵の手法を思わせる。一方、月光色ガラス全体に見られるひび割れ文様は、「アイス・クラック」というヴェネチアン・グラス由来の手法で施されている。(『オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ』サントリー美術館、2016年)
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