かき あいりす
《花器「おだまき」》(ガラス555-12)と同様に、自然の形を器に見立てた作例である。この花器では、アイリスの蕾の形を器形に取り入れ、大輪のジャーマン・アイリスの花をあしらっている。アイリスという呼び名は、ギリシャ神話上の虹の神イリスにちなむ。くすんだ緑色のガラスを被せた素地には、さらに茶色、紫色、明るい緑色など、幾種類もの色ガラスが筋状に練り込まれて重厚な色合いを作り出している。ガレはこの花の名の由来を想定したのだろうか。正面に象嵌されたアイリスの花は、この花の特徴的な花びらの質感を再現すべく、緻密な彫りが施されている。ブロンズ製の台もまた、アイリスの花びらを象っている。(『ガレも愛した―清朝皇帝のガラス』、サントリー美術館、2018年)
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