かき おだまき
1890年代あたりから、ガレは自然を観察して得た装飾のモティーフと、器自体の形とを統一した作品を制作した。こうして、二次元、三次元的に題材を重ねることで作品のメッセージ性は強まり、また彫刻的要素を増していく。この花器は、今まさに蕾を開こうとしているおだまきの花をそのまま器の形態とし、装飾として一輪のおだまきが付された作例。身から台座に向かって伸びたピンク色の四本の管状の形態は、おだまきの鍔から伸びた「距」の姿を表わしている。植物学者でもあったガレは、自然の形を器に取り入れる東洋の工芸品の手法にも、強く共感したに違いない。(『ガレも愛した―清朝皇帝のガラス』、サントリー美術館、2018年)
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