あしつきはい あもる は くろいちょう を おう
エミール·ガレは、アール·ヌーヴォー期のフランス·ナンシーで、ガラス·陶器·家具に、精神性の高い独自の世界を展開した。本作は、1889年パリ万博で発表した黒色ガラスによって、愛の神アモルと美しい娘プシュケの戯れを叙情的に表している。本来神と人間の結婚は許されず、2人は度重なる試練に見舞われる。ガレはヨーロッパの工芸で積極的に使用されてこなかった「黒」を取り入れ、悲しみや苦しみ、寂しさなどを詩情豊かに表現した。(『サントリー美術館プレミアム・セレクション 新たなる美を求めて』サントリー美術館、2018年)
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