かき かいてい
胴部に、ウミユリを思わせる生物や、巻貝や海藻など海の生物を彫り描いた花器。基底部全体は、巻貝文様で覆われている。茶褐色、淡緑色、藍色に渦巻く斑文が封入された素地は海流を想起させ、全体に施された凹面の溝状のカットと槌目状の研磨は、波打つ様を表わしている。この花器は、1889年パリ万博に出品された《地質学の女神》と題した花器と、ガラス素地、形態、装飾法、大きさがよく似ており、モティーフの異なる類例と考えられる。簡素な形、装飾でありながら、浮彫り、凹刻を巧みに使い分けたエングレーヴィングが見事である。(『オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ』サントリー美術館、2016年)
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