だいつき かき おだまき
1898年、ガレはガラス造形におけるふたつの発明特許を申請した。ひとつはまるで象嵌細工のような効果を与える「マルケトリ」技法で、もうひとつは、ガラスの表面を濁らせたり曇らせたりする「パチネ」技法である。1900年の万博出品作品には、このふたつの技法を使った作品が多く登場するが、これらの技法開発は、ガレの作品をより一層密度の濃いものにしていった。この花器の中央にあしらわれたおだまきの花も、マルケトリ技法による。背景は、下から、濃い紫色、淡紫色、黄褐色の三色のガラスがグラデーションとなって溶け合い、まるで夕日を背に咲く花のようだ。おだまきの花弁が背面に長く伸びて突き出た「距」を象った台座は、1895年に意匠登録されている。(『オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ』サントリー美術館、2016年)
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