かき ばった
ガレは1878年のパリ万博に、「月光色ガラス clair-de-lune」という、酸化コバルトによって発色した淡青色の透明ガラスを発表して反響を呼んだ。その後この素地はヨーロッパ各国で流行し、イギリスでは「ムーンライト・グラス moonlight glass」、ドイツでは「モントシャイン mondshein」と、それぞれ月光を意味する名で売り出されたという。本作品もこの月光色ガラスを素地とする。全体をめぐる畝文の凹凸が美しく輝き、バッタや菊など日本美術のモティーフが七宝風に絵付されている。所々添えられた金彩の手法は蒔絵を髣髴させよう。口縁部にはイスラムを意識した唐草文様がめぐり、異国的な要素の混在が興味深い。(『オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ』サントリー美術館、2016年)
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