水と生きる SUNTORY

  • 工場行こうファクトリップ
  • 品質への取り組み
  • ドリンクスマイル
  • サントリー食品オンラインストア 新しいウィンドウで開く
  • SUNTORY WELLNESS 自分に合うサプリメントを探してみよう! 新しいウィンドウで開く
  • サントリーの人と、働くリアルを伝えるメディア「SUNTORIAN VOICE」
  • 大阪・関西万博2025 サントリー万博特設サイト

コレクションデータベース

花器「かわせみ」

かき かわせみ

作者
エミール・ガレ
制作地・様式
フランス アール・ヌーヴォー様式
数量・員数
一口
寸法(単位cm)
胴径8.0 高20.5 
制作年代
19世紀   1890~1900年

 コウホネ、オモダカ、ガマなどの植物が鬱蒼と茂る水辺に、かわせみがひっそりと止まっている。その様を、淡黄色・淡青色ガラスの上に、黒褐色ガラスを被せてから浮彫りにした花器。この黒色ガラスのシリーズは、1889年のパリ万国博覧会で発表された素地「ヤリト Hyalite」で、ガレ自身の解説文によって、過酸化鉄を還元して得た色彩であることがわかっている。このパリ万博への出品作品で、ガレは中国の玉にインスピレーションを得て新たに開発したガラス素地をいくつか発表している。中には墨玉を模した素地もあった。1885年にガレがベルリン工芸美術館を訪れて調査した中国ガラスにも、さまざまな形をした黒色ガラスが含まれていたという。1889年に発表したこの黒色ガラスは、中国ガラスの影響を得て探求されたものであろう。ガレは、ヨーロッパでは積極的に用いられてこなかったこの色合いを逆説的に取り入れて、孤独や悲しみ、寂しさや闇などの感情を表わしていった。ナンシー派美術館には「日本のモティーフ」と題したデッサンが収蔵されており、日本風の絵柄がさまざまな浮世絵から転写されている。その中にかわせみの姿態がいくつも描かれており、ガレの試行錯誤の跡が感じられる。図像そのものは日本や自然科学からの影響を受けながら、ガラス素地は中国のガラスにインスピレーションを得た作例と考えられる。(『ガレも愛した―清朝皇帝のガラス』、サントリー美術館、2018年)

作品名、作者名、制作地・様式などのキーワードで収蔵品の検索ができます

絞り込み条件を追加
作者

下記ボタンをクリックしてリストから作者を選択できます(複数選択可)

作者を選択する

ジャンル

ジャンルで絞り込みができます

制作年代

時代または世紀のいずれかで絞り込みができます