つまみ あしつきはい
ガラス種は鉛の含有量が多く、淡い黄色を帯びている。ヨーロッパで流行ったバラスターステム(幾つか隆起がみられるステム)や、ファセット(カットによる面取り)ステムの杯を模したと考えられる。まだ柄のガラスが熱いうちに、つまみ出して仕上げている。ステムには気泡が一つ封じ込められるが、ヨーロッパでは、こうした装飾としての泡を、ティア・ドロップ(tear drop=涙の滴)と呼ぶ。(『和ガラス 粋なうつわ、遊びのかたち』、サントリー美術館、2010年)
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