ごーるどさんどいっちしきもんびーかー
男女一組のカップルの営みから、四季の移り変わりを表わしたビーカー。ゴールドサンドイッチに赤と黒の二色使いのエナメル彩色が施されている。「春」は花を愛でる男女、「夏」は畑仕事をする男女が、水を飲み、麦を刈っている。「秋」は葡萄を収穫し、そして「冬」には薪の炎で暖をとるふたりが表わされている。見る者は手に取って回しながら、その図像を読み解き、楽しんだのだろう。気品ある技法を使いながら、心温まる寓意によって、見る者の心を和ませる一品である。(『Drinking Glass―酒器のある情景』サントリー美術館、2013年)
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