しゅりょうもん ごぶれっと
赤いエナメル彩で狩猟の場面を描いたゴブレット。狩猟の中でも、スポーツハンティングは、かつて王族や貴族といった特権階級の嗜みであった。近世になるにつれ、有産階級や商人階層が繁栄すると、この貴族的な娯楽は、自らの地位を高め、顕示するための役割を果たすようになる。ガラス器には、しばしば狩猟図が描かれ、彫られ、表わされるが、そうした器は、言わば自己の繁栄を周囲にアピールするために作られた誂えものであることが多い。(『Drinking Glass―酒器のある情景』サントリー美術館、2013年)
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