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86ポインセチアの夏越しガイド:健康に育てるためのお手入れ方法

ポインセチアの夏越しガイド:健康に育てるためのお手入れ方法

ポインセチアの夏越しに必要な基本知識

ポインセチアは、冬の間に美しい赤や緑の葉を楽しませてくれる人気の植物ですが、夏の暑さを乗り越えるためには特別なケアが必要です。夏越しの方法に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
このブログでは、ポインセチアを健康に育てるための具体的なお手入れ方法を詳しく解説します。初心者の方でも安心して実践できるよう、わかりやすくポイントをまとめました。ぜひ、参考にしていただき、ポインセチアを元気に夏越しさせましょう。


目次
ポインセチアの基本特性
ポインセチアの特性と夏越しの重要性
ポインセチアの夏のお手入れ方法
ポインセチアの葉がしわしわにならないために
ポインセチアの花が咲かない理由と対策
ポインセチアの改良品種「プリンセチア」の魅力
プリンセチアを色づかせるコツ

ポインセチアの基本特性

プリンセチア

ポインセチアは、クリスマスシーズンに鮮やかな赤色の葉を持つことで知られる観葉植物です。ポインセチアの赤色の部分は実は花ではなく、「苞葉」と呼ばれる葉の一部です。本来の花は苞葉の中心にある小さな黄色の部分で、ポインセチアは日が短くなると花芽ができる短日植物です。メキシコ原産で、熱帯地方の環境を好む植物です。したがって、ポインセチアは適切な温度と湿度の管理が重要な植物です。

ポインセチアの基本データ

原産国

メキシコの山地

科・属名

トウダイグサ科ユーフォルビア属

形態

低木

草丈/樹高

10~60cm

耐寒性

弱い

耐暑性

やや弱い

花色

赤、ピンク、白

開花時期

11月~1月

ポインセチアの特性と夏越しの重要性

ポインセチアを長く楽しむための水やりのコツ
ポインセチアを長く楽しむための水やりのコツ

ポインセチアはなぜ夏越しが大切なのか

ポインセチアを一年中美しく保つためには、夏越しが非常に重要です。夏の間に適切な手入れを行わないと、葉がしわしわになり、株が弱ってしまうことがあります。夏越しが成功すれば、次の冬に再び美しい苞葉を楽しむことができます。適切な夏越し管理を行うことで、ポインセチアの寿命を延ばし、複数年にわたって楽しむことができます。

ポインセチアの寿命はどれくらい?

一般的にポインセチアの寿命は数年とされていますが、適切なお手入れを行うことで5年以上楽しめることも可能です。そのためには季節ごとの適切な手入れが不可欠です。それにより、毎年美しい苞葉を楽しむことができます。特に夏越しの方法をきちんとマスターすることで、長期間にわたって美しい姿を楽しむことができます。

ポインセチアの夏のお手入れ方法

温度管理のポイント

ポインセチアを長く楽しむための水やりのコツ

ポインセチアは18度から24度の範囲で最もよく育ちます。夏の間はこの温度を維持することが難しいかもしれませんが、室内に入れ、エアコンや扇風機を使って室内の温度を調整することをおすすめします。特に、直射日光を避けることが大切です。窓辺に置く場合は、レースカーテンを使って光を和らげると良いでしょう。

水やりと肥料のバランス

ポインセチアは過湿を嫌うため、水やりの際は鉢底から水が流れ出る程度に与え、その後は土が乾燥するのを待ってから再び水やりを行います。肥料は夏の成長期に月に一度、緩効性の肥料を与えると良いでしょう。液体肥料を使用する場合は、薄めて使用することをお勧めします。肥料を与えすぎると、根が傷む原因となるため注意が必要です。※お手元の肥料に記載の使用量等ご確認ください。

ポインセチアを長く楽しむための水やりのコツ
(1)水が葉にかからないようにし、鉢底から流れ出るまでたっぷりあげます。
ポインセチアを長く楽しむための水やりのコツ
(2)鉢底から流れ出る水をきります。

日光と日陰のバランス

ポインセチアは明るい場所を好みますが、直射日光は避ける必要があります。夏場は特に強い日差しを避け、明るい日陰やカーテン越しの日光が当たる場所に置くのが適しています。これにより、葉焼けを防ぎつつ十分な光合成を促すことができます。午前中だけ日が当たる半日陰に置き、午後は強い日差しや西日を避けるために室内に入れるとよいでしょう。室外で管理する場合は鉢の下にすのこやレンガを置いたりして地熱から守ってあげましょう。

ポインセチアの剪定

7~8月頃は、軽い剪定を行います。混み合った枝を切り、全体のバランスを整える程度にしてください。

ポインセチアの葉がしわしわにならないために

ポインセチアの葉がしわしわになる原因

ポインセチアの葉がしわしわになる主な原因は、乾燥と過湿です。特に夏場はエアコンの風が直接当たることや、逆に湿度が高すぎることが原因となります。また、根詰まりや肥料不足も葉の状態に影響を与えることがあります。

ポインセチアの葉がしわしわにならないための対策

ポインセチアを長く楽しむための水やりのコツ

葉がしわしわになるのを防ぐためには、まず適切な水やりと温度管理が不可欠です。エアコンの風が直接当たらないように配置を工夫し、湿度が高すぎないよう適度な換気を行います。また、月に一度程度の頻度で液体肥料を与えると、丈夫に育ちます。

ポインセチアの育て方や長く楽しむ管理方法をご紹介しています。

ポインセチアの花が咲かない理由と対策

花が咲かない主な原因

ポインセチアの花が咲かない理由としては、光周期の管理が不適切であることが挙げられます。ポインセチアは短日植物であり、日照時間が短くなることで花芽が形成されます。その他、栄養不足や適切な温度管理が行われていないことも原因となることがあります。

対策と改善方法

花を咲かせるためには、秋から冬にかけての光周期管理が重要です。毎日12時間以上の暗期を与えることで、花芽形成を促します。また、適切な肥料を与え、温度を15〜20度に保つことが推奨されます。暗期が不十分だと、花芽が形成されず、苞葉が赤くならないことがあります。

適切な剪定方法

ポインセチアの剪定は、春から初夏にかけて行います。成長が始まる前に、古い枝や弱い枝を剪定することで、新しい枝が伸びやすくなります。剪定を行う際は、清潔なハサミを使用し、枝を2~3節残して切り戻します。

ポインセチアの改良品種「プリンセチア」の魅力

ポインセチア(プリンセチア)

プリンセチアはポインセチアよりも丈夫で長く楽しめるように2009年にサントリーフラワーズにより品種改良されたポインセチアの一種で、多くのポインセチアと同様ユーフォルビア属の植物です。開花期間が長く、クリスマスシーズンを含む11月から1月にかけて楽しめるのが嬉しいですね。

プリンセチアの特長と人気の理由

ポインセチアを長く楽しむための水やりのコツ

プリンセチアは丈夫で、比較的お手入れが簡単なため、初心者でも育てやすいです。ピンク、白、複色など多彩な色の品種があり、プリンセスのティアラのような愛らしい見た目と、ピンクなど可愛い色合いが人気です。またインテリアに合わせて選ぶことができプリンセチアの花言葉は「思いやり」で、贈り物としても人気があります。近年ではSNSでもたくさんのプリンセチアの華やかな写真が投稿されて話題になっています。

プリンセチアの育て方とお手入れポイント

プリンセチアの育て方は基本的にはポインセチアと同じですが、耐寒性が高いため、冬の管理が少し楽になります。夏の間は直射日光を避け、適度な湿度を保つことが大切です。水やりや肥料の管理もポインセチアと同様に行います。プリンセチアも短日植物であるため、秋から冬にかけての暗期管理が必要です。

プリンセチアを色づかせるコツ

プリンセチアを色づかせるには短日処理がおすすめです。段ボール箱などで覆って人工的に日照時間を短くする(短日処理)と、花芽を早くつけさせることができるので、早くから色づかせて楽しむことも可能です。

「短日処理(たんじつしょり)」とは?

一日の中で、日光を浴びる時間が短くなると花芽をつける植物のことを「短日植物(たんじつしょくぶつ)」と言います。
ポインセチアも短日植物で、日長時間が10時間程度以下となる秋~冬に花と苞が形成されて色づき、冬には綺麗な色どりを見せてくれます。 しかし、室内灯や街灯など、夜間に人工灯がある明るい場所では、色づきが遅くなったり緑色のままになったりすることがあります。
それを回避するために、植物にダンボールをかぶせるなどして、光を完全に遮って暗い状態を作ってあげることを、「短日処理」といいます。

プリンセチアの短日処理について

ポインセチアの「短日処理」の方法
5月~6月頃に切り戻し
ポインセチアの「短日処理」の方法
夜はダンボールなどで人工灯の光を遮ります

9月上旬頃から約2ヶ月間、毎日かかさず夕方5時頃から朝8時頃までダンボールをかぶせるなどして、光を完全に遮り暗くします。 色づくまでの間は、15℃を下回らないようにするとよりきれいに仕上がります。温度が低くなると苞が小さくなったり、色づきが遅れたりすることがあります。 室内灯や街灯などの人工灯に影響されない自然日長下であれば、11月下旬から12月上旬頃に、美しく色づきます。

夏越しは少し手間のかかる作業ですが、適切に管理をして育てることで、来年のクリスマスシーズンに再び美しい姿を楽しむことができます。紹介した方法や注意点を参考に、ぜひ夏越しにチャレンジしてみてくださいね。

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