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52手間いらず!植えてよかったグランドカバー 

手間いらず!植えてよかったグランドカバー 

雑草対策と花のグランドカバーで一石二鳥!

お庭や玄関周りの土が見える場所や、畑や農園などでも、抜いても抜いても生えてくる雑草は悩みの種です。
雑草は成長力が強いので、放っておくとどんどん生長していきます。見映えが悪いだけでなく、虫が湧きやすくなり、大切なガーデニングや家庭菜園の植物にも被害が及んでしまうことも。

草取りの手間をなくすためのさまざまな雑草対策がありますが、ここでは雑草対策が出来て美しい花のカーペットも作れる一石二鳥の「グランドカバー」という方法をご紹介します。
グランドカバーで庭の雑草管理も楽になり、見た目も華やかになってガーデニングや家庭菜園のスペースとも調和のとれた美しいお庭になります。

目次
◆「グランドカバー」とは?雑草に強い植物を植えるおしゃれな対策
◆雑草対策におすすめ「タピアン」・「テラス ライム」
◆花のカーペット タピアンの種類
◆寄せ植えとグラデーション植栽
◆雑草対策に「タピアン」を植える手順
◆タピアンは上手に管理すれば冬を超えて来春も咲く!
◆タピアンは鉢植えやハンギングスタイルでも楽しめます
◆タピアンのグランドカバー植栽例
◆タピアンの花苗の販売時期は?
◆グランドカバーにおすすめ「テラス ライム」

「グランドカバー」とは?雑草に強い植物を植えるおしゃれな対策

タピアン

雑草を繁殖させないために、雑草より強い植物を植えることを「グランドカバー」といいます。
グランドカバーに向いている植物は、地面を這うように伸びていく「匍匐(ほふく)性」で、雑草より早く咲き広がる植物です。しかし、あまり繁殖力が強すぎるほふく性植物を植えてしまうとお庭を占領してしまい、かえって管理が大変になってしまうことがあります。

雑草を繁殖させない、繁殖力が強すぎない、ほぼ植えっぱなしで育てやすい、丈夫で病気に強い、虫がつきにくい、可愛いお花を長く楽しめる、そんな条件を満たしているのが「タピアン」です。

グランドカバーのメリット・効果は?

・雑草が生えにくくなる(管理が楽になる)
・ほこり、泥はねの防止
・鑑賞目的、景観対策
・グランドカバーは花壇やハンギング、寄せ植えの縁取りにも使える!
・気温上昇対策(ヒートアイランド現象、温暖化の緩和)

お庭の雑草対策で、グランドカバーが人気の理由

・自分が好きな種類を選んで好みのお庭を実現できる
・地表温度が下がるので夏場の日光の照り返しが緩和される
・雑草抑制効果が高い
・あまり手がかからないので初心者でも気軽に園芸ライフを楽しめる

グランドカバープランツの種類によっては、雑草抑制効果に差があったり、人が踏めないものもありますので、それぞれの特徴をよくご確認下さい。

グランドカバーのお手入れ方法

グランドカバーの肥料のやり方 お花で作ったグランドカバーは、通常の花壇の草花と同様に緩効性肥料などを施します。液肥などは、植えつけあと2週間ほどして根づいてからあげるようにしましょう。花がたくさん咲く植物の場合は花の時期に肥料切れになりがちです。たくさんの肥料が必要になるので、途切れないようにあげましょう。

グランドカバーの水のやり方 植えつけ直後はまだ根が張っていない状態です。枯れないように土が乾いたら水やりをして様子をみます。根づいてきたら特に水やりをしなくても大丈夫ですが、真夏など雨があまり降らずに土が乾いてしまうときは早朝や夕方に水やりをしてください。



雑草対策におすすめ「タピアン」・「テラス ライム」

タピアン

お庭の雑草対策で、最適なグランドカバープランツをご紹介します。
フランス語の「tapis」(意味:絨毯、カーペット)が由来とされている「タピアン」。そして朝顔やサツマイモの仲間で、葉っぱを楽しむカラーリーフプランツの「テラス ライム」です。

「花咲くグランドカバー」タピアンとは?

雑草を繁殖させない、繁殖力が強すぎない、ほぼ植えっぱなしで育てやすい、丈夫で病気に強い、虫がつきにくい、可愛いお花を長く楽しめる、そんな条件を満たしているのが「タピアン」です。雑草を上回る高い生長力で、雑草に先駆けて咲き広がることで雑草の繁殖を防ぎます。
また、地面を這うように横に広がりながら育つので背丈が低く、庭の視界を遮りません。繁殖力が強すぎないのでお庭のあらゆる場所を占領してしまう心配がありません。

タピアンはまんまる花房の愛らしいお花が4月~11月くらいまで長く咲きほこります。
ある時期に一斉に咲いて一斉に終わるのでなく、咲いてる間にも新しい蕾が出来てきて、咲き終わる頃には次の蕾が咲く状態が続くので、春から晩秋まで花を楽しむことができるのです。

タピアンの基本情報

科・属名

クマツヅラ科ハーベナ属

形態

多年草

園芸分類

草花

草丈/樹高

10~20cm

耐寒性

やや弱い

耐暑性

強い

花色

白、紫、赤

開花時期

4月~11月

タピアンの魅力

グランドカバーのタピアンの魅力は、なんといっても存在感のあるお花!半年以上の開花期間があり、庭でお花のカーペットを楽しみながら、雑草を防ぐことができます。また、雑草よりも早く生長するので、秋にお庭の雑草が生えやすい場所などに植えれば、雑草よりも早く広がり、春の雑草防止に役立ちます。さらに、虫や病気にも強く丈夫なので、ほぼ植えっぱなしでOK!手間が少ないグランドカバーを庭に取り入れてみていかがでしょうか。

タピアン花の絨毯
タピアン冬越しの例

タピアンおすすめの栽培環境

タピアンは日当たりがよい日向がベストです。日当たりが良くない場所で育てると花つきが悪くなったり、徒長しやすくなってしまいます。 ただ、終日直射日光が当たる場所や特に西日がきつくあたるところは、花色が薄くなったり、葉焼けする場合もあります。

鉢植え:半日以上直射日光が当たる場所に置きましょう。花つきが少し悪くなってしまいますが、直射日光が3~5時間あたる半日陰でも育てることができます。冬場は霜よけのために軒下で管理しましょう。

地植え:日陰~半日陰でも育てることができます。草花用培養土などの新しい土を使用しましょう。

タピアンなし(1か月後)
タピアンなし(1か月後)
タピアンあり(1か月後)
タピアンあり(1か月後)



花のカーペット タピアンの種類

ペチュニア

タピアンは、種から蒔くより簡単で早く花を楽しめる「花苗」として販売されています。
タピアンの花色は4色、ピンク、白、薄紫、濃紫の花色が揃っているので、好きな花色で単色植えしたり、複数の色を混ぜてカラフルなお庭にしたり、お好みのイメージに合わせて楽しんでください。

寄せ植えとグラデーション植栽

タピアンを単色で植えて統一感を出すのもスタイリッシュですが、寄せ植えやグラデーション植栽をすることでさらにゴージャスな仕上がりになります。花壇でもグラデーションや寄せ植えも楽しむことができます。

タピアンの単色(1色)植え

雑草対策に「タピアン」グランドカバーにおすすめ
雑草対策に「タピアン」グランドカバーにおすすめ

お庭をお好みの1色に染めたグランドカバーです。「パープリッシュホワイト」だけを植え込んで白いお花が咲くお庭にしたり、「ローズ」だけを植えこんでピンク色のお花の花壇にしたり。

タピアンの2色植え

雑草対策に「タピアン」グランドカバーにおすすめ
雑草対策に「タピアン」グランドカバーにおすすめ

「バイオレット」をメインに「パープリッシュホワイト」を境目を分けて植えこんで、花色のコントラストをはっきりさせた花壇に。 「バイオレット」と「ラベンダー」の2色を、境目が少し混ざるように植えこんだ紫系グラデーションのお花の花壇に。

タピアンの3~4色植え

雑草対策に「タピアン」グランドカバーにおすすめ
雑草対策に「タピアン」グランドカバーにおすすめ

3色、4色を混ぜて植えこんで、花色が混ざることでカラフルな花畑のようなお庭に。

雑草対策に「タピアン」を植える手順

雑草対策に「タピアン」グランドカバーにおすすめ

(1)草抜きをします

タピアンを植える前に、土に生えている雑草を取り除きましょう。
土が柔らかい状態の方が楽に行えます。雨上がり、または水を撒いて地面を湿らせておきます。
根が土中に残らないように抜くことがポイントです。ここで雑草を片付けてしまいましょう。

(2)植物用の土を足します

花を育てるためには草花用培養土などの新しい土を使うことをおすすめします。
草花用培養土は、茎葉部分を支えたり、水分や養分を吸収したり、植物の根が健やかに成育していくために酸素を取り入れたりする役割を担っているバランスが良い土です。
そのままの畑の土、庭の土はこれらのバランスが良くないので、花を育てるには土壌改良をするか、新しい草花用培養土を使って、花が育ちやすい環境を作ってあげましょう。

(3)タピアンの花苗を植えこみます

タピアンの花苗は園芸店やホームセンターなどで売っています。
タピアンを植えこむ際はビニールポットから花苗を取り出し、枯れた下葉がある場合は取り除きます。
この時、ポット苗の土の表面と植え込んだ土の表面の高さが揃うように植えてください。 根がむき出しにならないようにすることがポイントです。
1㎡あたり4~6株を目安に植えてください。タピアンの苗は育っていくにつれ横に広がっていきますので、苗同志をくっつけず、適度な間隔をあけて植えてください。

(4)タピアンを植え込んだ後は

植えつけ後は土全体に水をあげましょう。既に水分を含んでいるポット苗の土と植え込んだ土とをなじませます。根が植え込んだ土にも広がるくらいにたっぷりあげましょう。
その後は、土が乾いていたら時々水をあげましょう。地植えの場合は回りの土からも吸水できるため、雨が続いている時などは水やりの必要はありません。
植物は水浸しの状況が続くと呼吸が出来なくなり根腐れの原因となりますので、日照り続きで土が乾燥している時にあげてください。

(5)肥料をあげると開花のパフォーマンスが高まります

植え付けの約1ヶ月後から、1ヶ月に1回の目安で固形肥料を土に置きましょう。
「液肥」を併用するとさらに開花力が高まります。液肥は植え付けの約2~3週間後から使用すると良いでしょう。
お手持ちの肥料に記載されている肥料の使用方法、濃度、頻度を参考にしてください。

タピアンは上手に管理すれば冬を超えて来春も咲く!

タピアンは霜に当たっても耐えられ、雪の少ない地域では冬越しが可能です。
秋が過ぎて花が終った後、一見枯れたように見えますが、冬眠時期を迎えていますのでそのまま見守りましょう。肥料は控えます。
春になり新芽が出てきたら再生長スタート!肥料をあげてください。4月下旬には雑草の繁茂を抑えながら、綺麗なお花のカーペットが広がります。

タピアン冬越しの例

植込みから1か月後の様子

タピアン冬越しの例

植込みから2か月半後の様子

タピアン冬越しの例

3月の様子 新芽が出てきています

タピアン冬越しの例

4月 綺麗なお花のカーペットに

タピアンの冬越しは簡単

タピアンは暖地であれば簡単に冬を越すことができます。

暖地の場合:秋が過ぎて花が終ったら、短く刈り込み、日当りの良い場所で管理してください。肥料は控えます。

寒冷地の場合:鉢植えで育て、冬は室内に取り込みます。もしくは、冬の寒い風が当たらない軒下などで管理しましょう。

地植えの場合:冬の間は特に何もする必要はありません。肥料・水は与えなくても大丈夫です。新芽が出てきたら少しずつ水やり・施肥を再開しましょう。できるだけ霜に当たらないように腐葉土やバーク堆肥、ヤシの木チップなどでマルチングをしてあげると安心です。最低気温が氷点下になると地上部の葉が枯れますが、春になると新芽が出てくるため問題ありません。



タピアンは鉢植えやハンギングスタイルでも楽しめます

タピアンの鉢植え 単色
タピアンの鉢植え 混色
タピアンの鉢植え 混色
タピアンのハンギングスタイル
タピアンのハンギングスタイル
タピアンのハンギングスタイル

タピアンはグランドカバーにおすすめですが、鉢植えやハンギングスタイルでも楽しめます。
花色も単色植えはもちろん、混色植えをしたり、他の植物との寄せ植えにしてもおしゃれです。いろんな楽しみ方ができるのがタピアンの魅力です。

タピアンのグランドカバー植栽例

タピアンはこれまでに公園や広場、河川敷など様々な場所のグランドカバーに使われました。

タピアンのグランドカバー植栽例
タピアンのグランドカバー植栽例
タピアンのグランドカバー植栽例
タピアンのグランドカバー植栽例


タピアンの花苗の販売時期は?

グランドカバーにおすすめのタピアンの花苗は、春は2月下旬~5月下旬、秋は9月上旬~9月下旬まで、全国の園芸店やホームセンターなどで販売されています。

タピアンの花苗の販売店は、「サントリーフラワーズ販売店検索」にて最寄りの販売店をご案内しています。「品種から探す」→「花苗・花鉢を探す」から、タピアンを選択して検索してください。
品切れの場合もございますので、事前に販売店までご確認いただきますようお願いいたします。

グランドカバーにおすすめ「テラス ライム」

テラス ライム

緑に輝くテラス ライムは「イポメア」という名のつる性植物です。高い成長力で雑草防止に最適です! 暑さ・乾燥に強いので、雑草で困る夏の間も防草能力を発揮、晩秋の降霜期まで美しく覆い続けます。そして明るく鮮やかなライムグリーン色の葉がお庭を明るく演出してくれます。夏の暑さに非常に強く、どんどんつるを伸ばします。グリーンカーテン、ハンギング、寄せ植え、地植え。使い勝手も見た目も良い植物です。

テラス ライムの基本情報

原産国

メキシコ南部~中央アメリカ

科・属名

ヒルガオ科イポメア属

園芸分類

観葉植物

草丈/樹高

10~100cm

耐寒性

弱い

耐暑性

強い

形態

多年草

鑑賞時期

5月~10月

雑草対策に「テラス ライム」グランドカバーにおすすめ

テラス ライムがお庭の防草に向いてる3つの理由

テラス ライムが夏のお庭の防草提案に最適!

①美しい葉で速やかに日光を遮る「高い被覆力」 旺盛な生育力で、大きな葉の日陰をいち早く形成し、雑草に与える光を遮り、高い防草能力を発揮します。

雑草対策に「テラス ライム」グランドカバーにおすすめ

②暑い夏でも枯れない「雑草に負けない生育力」乾燥により蒸れる恐れがあると速やかに蒸発を止め、枯死を免れる回避能力を有しています。雑草で困る夏のお庭に最適な特長です。

雑草対策に「テラス ライム」グランドカバーにおすすめ

③暑い夏に打ち水効果!「高い蒸散能力」 葉から水分を蒸発させる能力が極めて高く、周囲の熱を「潜熱」として奪い、植物周辺を涼しくさせる作用があります。

雑草対策に「テラス ライム」グランドカバーにおすすめ

育て方のポイント

植え込み2~3週間後、間延びしてきた枝先を軽く刈り込みます。こうすることによって、分枝が促進されて枝数が増えることになります。但し、枝先を摘み取る際には、株元に葉があることを確認してから行ってください。葉の横から新しい枝が出てきます。

日当り・水やり・肥料やりをきちんと行い、病害虫に注意しましょう。枯れた葉や落ちた葉はこまめに取り除き、長く垂らしたい場合のみ摘芯は不要です。 サツマイモと同じように地下に芋ができます。土中にイモを作り養分を蓄えますが、イモは食用にはおすすめしません。

テラス ライムの楽しみ方いろいろ

テラス ライムはグランドカバーだけでなく、グリーンカーテンにも最適支柱やラティスフェンスでつるが伸びるので、ハンギングで美しく垂らしたり、プランターで寄せ植えやベランダや窓辺に垂らせば下階のグリーンカーテンになります。伸びるつるを上下方向や左右に誘引して、全体を茂らせることもできます。

タピアン冬越しの例

ベランダのプランターで寄せ植え

タピアン冬越しの例

寄せ植えのテラス ライム

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