箸やすめコラム
金麦ファンお待ちかね、「あいあい皿」の季節がやってきました!今回は皿のつくり手と使い手、プロ二人の視点から「あいあい皿」の魅力をたっぷり語ってもらいます。
2021年03月22日
市川美智枝MICHIE ICHIKAWA
株式会社たち吉 営業本部 商事事業部 企画担当部長。器が大好きでたち吉に入社。以後、百貨店や自社店舗の販売職からBtoB営業職を経て、現在は自社製品はもとより、他社とのコラボレーションによる販促商品の企画開発を担当。
勝又友起子YUKIKO KATSUMATA
フードスタイリスト。「仕事はたのしく」をモットーに広告を中心に活動中。2016年から「あいあい皿」キャンペーンサイトのスタイリングを担当。無類の猫好きで、猫のイラストが署名がわり。将来はおしるこ・かき氷・おにぎりがおいしいお店を開くのが夢。
清々しい春の空気を感じながら食事をするのが気持ちのいい季節になりました。そしてこの時期のお楽しみといえば、「あいあい皿」! 7年目となる今年は、金麦ファンの方にはもちろん、まだご存知ない方も思わず手に取りたくなるような、春の食卓を彩るバリエーション豊富な皿が出揃いました。
そこで今回は、その魅力を紐解くべく、「あいあい皿」を知り尽くすお二人の対談をお届けします。お話を伺うのは、長年あいあい皿に携わる京都の老舗陶磁器会社「たち吉」の市川美智枝さんと、2016年から現在まで「あいあい皿」のキャンペーンサイトでお皿と料理のコーディネートを手がけるフードスタイリストの勝又友起子さん。
皿のつくり手と使い手、それぞれの視点から「あいあい皿」の魅力を存分に語っていただきます。
※感染対策を徹底した上でインタビューを実施しています
——「あいあい皿」に長く携わるお二人ですが、実は顔を合わせるのは今回が初めてですよね。まずは、「あいあい皿」とコーディネート、それぞれの印象について教えてください。
勝又さん:藍色がすごくきれい!というのが「あいあい皿」の第一印象でした。青いお皿ってこんなにいろんな色があるんだというのも新鮮でしたし、きれいなツヤがあって、実際に盛り付けてみると料理が映えるなと思いました。
市川さん:ありがとうございます。金麦が持つ「日本らしい上質さ」を皿に反映するなかで、金麦ブランドを象徴する藍色をベースにすることが決まり、藍→相(ペア)→二枚組みの「あいあい皿」が生まれました。スタートした2015年当初は、今ほど青いお皿が市販されていなかったので、食卓になじむ青い皿ってどういうものだろうかと、かなり試作を重ねましたね。
勝又さん:毎年本当にいろんな皿が登場するのもすごいですよね。どんなところから着想を得てるんですか?
市川さん:お皿の陶磁器産地やお店を巡ったり、インスタグラムを見たりしながら、最新のトレンドや使い方を情報収集しています。それこそ毎年勝又さんが手がける「あいあい皿」のコーディネートを見て、「なるほど!こういう使い方も素敵」と、ヒントをもらっています。勝又さんのお料理は「私にも作れるかも?」と思わせてくれるのがうれしいです。身近な食材だけどおしゃれに見えますよね。
勝又さん:わ〜、それはうれしいです。お皿と料理の組み合わせを考える時、例えば長角皿はお魚の皿、のように使い方を限定したくなくて、なるべくいろんな料理をのせてみるようにしています。好きな皿に好きなものをのせて食べるのが一番なので!
市川さん:どうやってお皿と料理の組み合わせを決めていくんですか?
勝又さん:皿の色を見て直感的に「この食材をのせたい」と思いつく時と、皿の深さや縁の角度などを見て「ちょっと汁気があってもいいかな」とか……色と形のバランスでしょうか。結構感覚的なので、うまく説明できないんですけど(笑)。
——今年で7年目を迎える「あいあい皿」ですが、毎年新しいものを提案する上でどんなことを心がけていますか?
市川さん:何年目になっても、まずは品質。お客さまに安心して安全に使っていただけるものであることが最優先です。次に使いやすさ。洗いやすさ、持ちやすさ、重ねやすさ……あらゆる方向から考えます。もう一つは、食材との相性。皿はあくまで脇役なので、主役のお料理を引き立てるようなデザインや色にこだわっています。
勝又さん:私は、忙しい毎日のなかでもぱぱっとつくることができる料理を、ちょっと特別感があるようにコーディネートすることを心がけています。金麦って、ブランド全体を通して何気ない生活のちょっとした楽しみ方を提案しているのが魅力だと感じています。どんな方々がどんなシーンで「あいあい皿」を使うか、ライフスタイルを具体的に想像しながらイメージをつくり上げています。
市川さん:すごくよくわかります。金麦ブランドって、CMにしても日常の生活をすごく大切にしている印象がありますよね。
この企画が立ち上がる時も、今のお客様のライフスタイルにすっとなじんで、手持ちのお皿と一緒に使ってもらえるような、“おまけじゃない皿”をつくりたいと思っていました。ちなみに、今までの「あいあい皿」で印象に残っているものはありますか?
勝又さん:やっぱりこの企画に初めて携わった2016年の藍色の丸皿とオムレツの組み合わせですね。一目見て「この藍色には絶対黄色を合わせたい!」と、すぐにメニューが決まったのを覚えています。
市川さん:群青色のシリーズは「あいあい皿」のはじまりの色でもあるので、私も思い入れがあります。青い皿にオムレツのせてもいいんだ!と驚きました。それからは、固定概念に縛られずにお皿のアイデアを拡げていきました。
——今回の「春のあいあい皿」についてはいかがですか? 例年以上にカラーバリエーションに富んだ全8種のラインナップですが、注目のポイントと使い方のコツを教えてください。
市川さん:今年は全体的に春らしい色合いが特徴です。
初登場のアイテムとして、お客さまからリクエストの多かった大皿、〈春縞平縁皿〉と〈空色縞皿〉が加わりました。
勝又さん:大皿があったら料理のバリエーションが増えるなあと思っていたのでうれしいです。キャンペーンサイトではハンバーグとパスタをのせてみましたが、炒め物や洋風のごはんものも合いそうです。
市川さん:あとは「黄色」の皿も初めて取り入れてみました。この絶妙な色を出すのが本当に難しくて……苦労しました(泣)。でもその甲斐あって、春らしさがぐっと増してかろやかな雰囲気が出せたと思います。特に昨年から今年にかけては下を向いちゃいそうな時期が続いているので、せめてお客様の食卓は明るくなるといいな、と思いまして。
勝又さん:私も今回の皿を見て、昨年までのような上質さや落ち着きはありながらも、かわいらしい印象を持ったので、全体的にやさしい感じに仕上げました。今流行りのワントーンコーデのような要素も取り入れながら、楽しくコーディネートしました。
市川さん:今回も皿と料理のバランスがものすごくきれいで感動しました。どうやったらこんなにおいしそうに盛り付けられるんですか!? お皿の使い方のコツがあればぜひ教えてほしいです。
勝又さん:あまり料理をたくさん盛りすぎず、皿に余白をつくるように盛るときれいに見えます。あと私が意識しているのは、お皿に対して料理の色味は3色くらいに絞ること。例えば、藍色の皿にポテトサラダだったら、白、キュウリの緑、あとは紅ショウガでちょっと赤を効かせるにとどめるとか。
市川さん:へえ〜勉強になります!これから皿の色を決める時、食材をのせて色味をチェックするのもいいかもしれないですね。ぜひ今度産地に一緒に行って皿づくりをしてみませんか?
勝又さん:え!いいんですか? 私前々からお皿づくりにすごく興味があって。ぜひ行きたいです。よろしくお願いします!
お二人の対談、いかがでしたか? 初対面とは思えないほどに意気投合されて、お話もとても盛り上がりました。最後に、市川さんから「春のあいあい皿」を楽しみにしてくださっている方々に向けてメッセージをいただきました。
「過去6年間、『あいあい皿』をかわいがってくださっていることを心から感謝しています。そして、今年も明るく楽しいお皿を皆さまにお届けしたい思いで、より一層新鮮なラインナップを揃えました。金麦とともに『春のあいあい皿』が皆さんの春の食卓に彩りを添えるものになりますように」(市川さん)
さあ、心ときめくお気に入りを見つけて、春のひとときを存分に楽しみましょう!