アーティスト・インタビュー

日本フィル&サントリーホール にじクラ~トークと笑顔と、音楽と 第5回

竹澤恭子(ヴァイオリン)メッセージ

竹澤恭子(ヴァイオリン)

日本フィルとサントリーホールが贈る、平日2時のクラシックコンサート『にじクラ』。
「トークと笑顔と、音楽と」と題した名曲コンサートシリーズは毎回好評です。第5回のソリストとして竹澤恭子(ヴァイオリン)さんが登場。出演にあたりメッセージを寄せていただきました。

竹澤恭子(ヴァイオリン)

今回共演する、指揮者広上淳一さんとの思い出

広上マエストロとは、現在東京音楽大学にてご一緒させていただいていますが、最初の出会いは、私が出演していたアメリカのアスペン音楽祭にてだったと思います。マエストロが下駄でアスペンの街を闊歩されていたお姿の強烈な印象、そこで共演したわけではないですが、マエストロの愉快なお話にお腹を抱えて大笑いした事を鮮明に覚えています。
それ以降は、オランダのマーストリヒトのリンブルグ交響楽団をはじめ、国内でも日本フィルハーモニー交響楽団など色々なオーケストラと様々なコンチェルトのレパートリーを数多く共演させていただいたり、水戸ではマエストロの指揮で水戸室内管弦楽団の一員として演奏させていただいたりもしました。マエストロとの共演は、とにかく思い切りのびのびと音楽を表現できる喜びが楽しみであり、また、リハーサル時に展開されるユニークな音楽表現のたとえに成程!と思う事しかりです。

©松永学

今回はモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K. 219「トルコ風」を演奏されます。

今回の曲目でありますモーツァルトの5番のコンチェルトはそのタイトルにもありますように「トルコ風」といわれ、3楽章にモーツァルトがこの作品を作曲した当時流行っていた特長的なリズム(オスマン帝国を支配していたトルコ人軍隊の威嚇を彷彿とさせる力強いリズム)が引用されているところからくるものですが、1楽章のゆったりとしたアダージョの後のエネルギッシュなテーマ、そして3楽章のトルコ風と、彼のヴァイオリン・コンチェルトの中でもメリハリのあるキャラクタリスティックな作品ですので、マエストロと共にこの作品の特徴を存分に表現することができたらと、とても楽しみです。

最後に、お客様へメッセージをお願いします。

今回のコンサートは平日の昼間というタイミングになりますが、このお時間ですと移動しやすいお時間でありますので、より幅広い層の皆様に気軽にクラシック音楽に親しんでいただけたらと思います。