2020年4月14日
カーティス音楽院メアリ・ジャヴィアン特別ワークショップ 1月30日開催
アメリカを代表する音楽院の一つであるカーティス音楽院のキャリア教育科主任のメアリ・ジャヴィアンがワークショップを開催。室内楽アカデミー17名が受講しました。
前半は自己紹介を兼ねて「自分がどのようなところに音楽を届けたいと考えているか、(本来は音楽が必要なのに)どのようなところに音楽が欠けていると思うか」について意見を交換しながら、ジャヴィアン先生がアメリカでの事例を紹介してくれました。後半は室内楽アカデミー第5期フェローのクァルテット・ポワリエが演奏し、それを聴いたフェローは、その音楽から何を思い浮かべるか、絵に描いてみるなどして、音楽を意識して聴くための「エントリーポイント」などのアイディアに触れ、アウトリーチ活動を行うに当たっての基本的な信条“Experience before information”について学びました。
受講メンバーからは「先進的なアメリカの専門家からこのような話を聴いたことがなかったので貴重な経験になった」「自分たちがコンサート会場以外の場所で演奏するときのヒントを数多く発見できた」などの感想の声が聞こえました。
受講メンバーのクァルテット・ポワリエは、このワークショップで学んだことをもとにコンサート企画を練り、4月5日(日)サントリーホールが1日無料開放される「オープンハウス」にてその成果を発表する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、開催が中止となりました。しかし、今こそ、「音楽を本当に必要としているところに、いつ、どのように届けるか」についてアカデミー生たちは深く考えて、各自過ごしています。