2019年4月15日
室内楽アカデミーの出身メンバー「葵トリオ」 ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ三重奏部門で優勝!
室内楽アカデミーで学んだ小川響子(ヴァイオリン)、伊東裕(チェロ)、秋元孝介(ピアノ)の葵トリオが、2018年9月に開催された「第67回ミュンヘン国際音楽コンクール」のピアノ三重奏部門で日本人団体史上初、第1位の快挙を成し遂げました。このコンクールは難関として世界から注目され、受賞者は国際的なキャリアへの切符を手に入れることができます。室内楽分野における優勝は東京クヮルテット以来48年ぶりで、今回第2位はなく第3位が2団体だったことから、葵トリオが圧倒的に支持されたことが伺えます。
葵トリオの3人は東京藝術大学出身で、サントリーホールの室内楽アカデミーで共に学び、2016年に結成。アカデミーでは毎月2回の指導を継続的に受講し、室内楽の祭典「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン」での演奏や、文化施設や学校でのアウトリーチ活動、またシンガポール国立大学ヨン・シュー・トー音楽院と国際交流を果たすなど、多彩なアンサンブル経験を積んできました。こうした3人共通の音楽体験を糧に、コンクールの審査員から「葵トリオはソリストの集まりでなく、とても室内楽的で優れていた」と高い評価を獲得しました。
昨年12月14日(金)にブルーローズ(小ホール)で凱旋コンサートを開催、コンクールの決勝で披露したシューベルトの作品を中心に、ピアノ三重奏の名曲・大曲を集めた演奏を満場のお客様に披露しました。
今後ますますの活躍が楽しみです。
ミュンヘン国際音楽コンクール決勝での葵トリオの演奏