紅茶って、元々はウーロン茶だったということをご存じでしょうか?その壮大なウーロン茶の世界史を、ここでは順番にお話しします。またクイズにお答え頂き全問正解された方には、全問正解認定書が与えられます。ぜひチャレンジしてください。
18世紀初頭のイギリスは、美食家でお茶好きで知られた女王アンの時代でした。彼女は自らの居城に茶室までしつらえて茶会を楽しんだといいます。一方で紳士たちは、当時最低でも2,000軒もあった「コーヒーハウス」でお茶を楽しみました。コーヒーハウスは、新大陸発見によってもたらされたコーヒーやチョコレート、そして茶などの飲料を飲める余裕のある男性たちの社交場でした。ここでは、茶の秤売り(テイクアウト)も行われ、貴族などの上流階級の女性たちが自宅で飲茶する習慣が広がっていったのです。
当時のお茶は供給量も少なく非常に高価で、限られた一部の富裕層の嗜好飲料でした。そのために、貴重な茶葉を保管するための容器にも、凝った技巧がほどこされ、マホガニーなどの木製のものから、銀、陶磁器など様々なものが作られました。この容器は「ティ・キャディ」と呼ばれ、内部左右に茶葉をいれるスペースがあり、中央には砂糖用のポットが設置されていました。普段は鍵がかかっており、来客の際に召使いに運んでこさせ、女主人が客の目の前で恭しく開ける、というものでした。