― 横浜市と一般社団法人横浜みなとみらい21と協働 ―
サントリーグループは、横浜市と一般社団法人横浜みなとみらい21と協働し、「みなとみらい21地区」の対象施設で集められた使用済みペットボトルを回収して新たなペットボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」水平リサイクル※1の実証実験を2024年1月より実施します。
※1 使用済み製品を原料として用いて同一種類の製品につくりかえるリサイクルのこと
●本取り組み実施の背景
サントリーグループは、「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命(いのち)の輝き』をめざす。」をわたしたちの目的に掲げ、創業以来、持続可能な社会の実現を目指してきました。ペットボトルに関しても2030年までに「100%サステナブル化」することを目標にさまざまな取り組みを行っています。
横浜市「みなとみらい21地区」は環境省から脱炭素先行地域に選ばれ、脱炭素化の実現を目指してさまざまな取り組みを実施しています。
今回、「リサイクル適性が高く、再資源化の仕組みが整っている飲料ペットボトルを資源として循環させていくことで持続可能な社会の実現に貢献する」という三者の思いが一致し、このたびの取り組みに至りました。
●本実証実験について
横浜市と一般社団法人横浜みなとみらい21と協働し、収集運搬業者が「みなとみらい21地区」の対象施設を巡回、使用済みペットボトルを一括回収します。そして、その使用済みペットボトルをリサイクル業者が粉砕・洗浄・再生し、サントリーが飲料用ペットボトル容器として使用する「ボトルtoボトル」水平リサイクルの一連の流れが、持続可能な仕組みとして成立するかを検証します。2024年1月から約1か月間実証実験を実施し、その後、本格運用に向けた検討を行います。
なお、今回対象となる施設はパシフィコ横浜・横浜ランドマークタワー・クイーンズスクエア横浜など約30施設・事業者の予定です。
●オリジナルリサイクルボックスの設置
「ボトルtoボトル」水平リサイクルでは、ペットボトル・キャップ・ラベルが3分別されていると効率よくリサイクルすることができます。しかし、家庭ではきれいに3分別されて回収に出されている一方で、家庭外ではペットボトルの3分別が十分に進んでいないという意識調査※2があります。家庭外から集められる使用済みペットボトルも効率よく水平リサイクルできる資源にしていくために、ペットボトル・キャップ・ラベルと飲み残し等を分別できるオリジナルリサイクルボックスを「みなとみらい21地区」の複数箇所に設置し、来街者に分別を啓発します。
※2 一般社団法人全国清涼飲料連合会 ペットボトルに関する消費者意識調査2022
〈脱炭素先行地域「みなとみらい21地区」について〉
「みなとみらい21地区」は、横浜市と一般社団法人横浜みなとみらい21との共同提案により、2022年4月に環境省から「脱炭素先行地域」に選定されました。「みなとみらい21地区」では、参画事業者とともに「公民連携による大都市における脱炭素モデルの構築」に挑戦することとしており、その中の取り組みの一つとしてペットボトルのリサイクル等による資源循環の推進を提案しています。
サントリーグループは、2012年に国内清涼飲料業界で初めてリサイクル素材100%のペットボトルを導入※3したことを皮切りに、従来よりもCO2排出量を低減する世界初の「FtoPダイレクトリサイクル技術」を開発※4するなど、長年にわたって技術革新を進め、積極的に「ボトルtoボトル」水平リサイクルを実用化・推進してきました。
2019年策定の「プラスチック基本方針」で掲げた、“2030年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルに、リサイクル素材あるいは植物由来素材等を使用することで、化石由来原料の新規使用をゼロにする”という「ペットボトルの100%サステナブル化」の目標達成と持続可能な社会の実現に向け、引き続き活動を推進していきます。
※3 メカニカルリサイクルとして
※4 協栄産業(株)など4社で共同開発
▼サントリーグループの「ボトルtoボトル」水平リサイクルの取り組み
https://www.suntory.co.jp/company/csr/env_circular/recycle/
以上
サントリーお客様センター https://www.suntory.co.jp/customer/