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ビール酵母のゲノム構造

ビール酵母のゲノムと、既にゲノムが解読されているサッカロミセス セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のゲノムはどのように違うのでしょうか?

ゲノム解読の結果、ビール酵母ゲノムはS. cerevisiaeゲノムと非常に良く似たS. cerevisiae(Sc)配列(相同性:≧98%)と、 S. cerevisiaeと80%程度しか一致しない非S. cerevisiae(非Sc)配列(S. eubayanus(Sb)配列とも表す)の2種類のゲノムで構成されている事が明らかになりました。また、Sc型-非Sc型間の連結によって生じたSc/非Sc型染色体も数多く見つかりました。(右図、青とオレンジで表した染色体の組み合わせで示す。)
このことから、S. cerevisiaeとその近縁種が自然交雑した後、異種染色体間で多数の乗り換えが生じ、複雑な染色体構造を持つ現在のビール酵母が出来たと考えられます。

現在のビール酵母が出来るまでの図
ビール酵母の染色体
参考文献
Nakao, Y. et al.: DNA Res., 16(2) 115-129 (2009)
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※部署名、役職名、写真は、制作(インタビュー)当時のものです。

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