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サントリーフラワーズ(株)園芸事業部部長・鈴木賢一は、「重イオンビームを用いた新しい育種法の開発」の業績により、第7回「産学官連携功労者表彰 文部科学大臣賞」を受賞しました。本受賞は、独立行政法人理化学研究所 仁科加速器研究センター阿部知子チームリーダー(生物照射チーム)と福西暢尚チームリーダー(運転技術チーム)との共同受賞です。
理化学研究所とサントリーフラワーズ(株)は共同で、RIビームファクトリーで発生させた重イオンビームを数秒間照射する新しい育種法を開発し、突然変異率の向上により育種年限が短縮できる特徴をいかして、花の新品種開発を行ってきました。窒素イオンビームの照射により得られた園芸用バーベナは、従来品種が持っていた有用な形質を損なわず、新たに花持ちの良さと花房数の増加という性質を獲得し、2002年「花手毬 カーペット咲き コーラルピンク」(不稔化により花付き向上)として重イオンビームによる新育種法として初の商品化に成功しました。それ以降も「サフィニア ゴールドセレクト ローズ」(新しい花色)など、数々の新品種を育成し、世界中で販売されています。
<産学官連携功労者表彰>
内閣府、総務省、文部科学省等の主催による「産学官連携推進会議」が、大学、公的研究機関、企業等の産学官連携活動において、大きな成果を収め、また、先導的な取組を行う等、産学官連携の推進に多大な貢献をした優れた成功事例に対し授与するもので、その功績を称えることにより、我が国の産学官連携の更なる進展に寄与することを目的とし、平成15年度より毎年一回行われているもので、今回が7回目となります。
<本技術開発に関する受賞>
2002年 日本植物細胞分子生物学会 技術賞
2007年 文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)
2007年 社団法人発明協会 地方発明表彰 関東地方発明奨励賞
※部署名、役職名、写真は、制作(インタビュー)当時のものです。
※部署名、役職名、写真は、制作(インタビュー)当時のものです。