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腸note AI活用ノウハウが示す可能性とは
ソリューション腸noteは、スマートフォンを使って腸の音を収集し、腸の健康状態や腸活方法を提供することができるヘルスケアアプリです。AIはデータの解析や予測能力に優れており、医療やヘルスケア分野での活用が注目されています。腸noteのAI活用により、膨大な腸の音データを分析し、個別化された健康アドバイスや予測を提供することが可能になります。
ヘルスケアにおけるAI活用
政府は2019年のAI戦略において、医療分野でのAI活用を推進しており、*1ヘルスケア分野でのAI活用はさまざまな場面で用いられています。
AIによる栄養バランスの整った食事のアドバイスやAIトレーナーを通じての適切なトレーニング指導、ウェアラブル端末を使用して心拍数や睡眠の質の計測、AI画像診断による病気の早期発見など、個人の健康管理や疾病予防、業務の効率化、診断精度の向上などに活用されています。また、AIによって得られる大量のデータを解析することにより、新たな知見が得られ、人々の健康に役立つ情報の還元にもつながるでしょう。
また、AI活用で目には見えない身体の状態が可視化されることによって、人々は自身の健康に目を向けやすくなります。さらに、データ解析によって個人に適切な目標設定やアドバイスが与えられ、それに対して実施した内容においてにフィードバックが受けられる仕組みがあると、より健康的な生活を送るための行動変容が起こりやすくなるという側面もあります。
腸noteのAI活用ノウハウ
腸noteは腸の音をスマートフォンのマイクで集音し、腸の健康状態やおすすめの腸活などのアドバイスを受けられるヘルスケアアプリです。腸noteのAI技術の概要や利点について詳しくお伝えしていきます。
腸noteは、腸の音をスマホのマイクで録音し、その音が腸音か否かを認識して、腸の活動レベルを算出するAIを実装しています。これまで、腸の状態を把握するためには、自覚症状や便の見た目などの主観的な評価、あるいは、検便によって腸内細菌を調べる客観的評価しかありませんでした。その点、腸noteは手間が少なく、スマートフォンをお腹に当てるだけで、容易に客観的な評価が得られる点が優れています。
専用の機器ではないスマートフォンのマイクで腸音を読み取ろうとすると、音のノイズが入ってくるため、最新の深層学習のモデルを構築し、ノイズと腸音を区別するAIを開発・搭載しています。*2
腸noteのAI活用ノウハウの展開
腸noteのAI活用ノウハウは、企業や一般ユーザーに対してどのようなメリットが考えられ、社会においてどのような展開が望めるのでしょうか。
腸noteのAI技術は腸の音を広く取得できる、現状唯一の方法であるため、音を起点とした研究や開発が可能となります。また、腸音以外にも、便通や腸活に関する情報を記録できるので、特定の製品を試したユーザーの腸音や便通の変化を分析することにより、その製品の効果や効能の評価をもとにした各社製品のPRや効果に関するエビデンスの収集、さらにはユーザーの利用実態の把握もできます。
腸note開発担当者は、今後の腸noteのAI活用における展望および、企業との協業で重視する点について、次のようにコメントしています。
腸noteを広めることで、世界初の腸音のビッグデータが生まれる見込みです。これにより、新たな価値が見出され、ユーザーに還元するエコシステムの構築が可能になると考えられます。デジタルヘルスという新しい分野において、これまでの顧客体験が根本から変わり、ユーザーが身をもって体感できる真の健康が提供されるでしょう。この理念に賛同する企業や機関との協業を通じて、さらなる発展が期待されます。
腸noteのAI活用における協業の可能性
腸noteのAI活用における協業の可能性について、参考までに考えられる例を以下に挙げました。
- フィットネスクラブやトレーニング施設が、顧客の腸の健康状態をモニタリングし、適切なトレーニングや栄養管理のアドバイスを提供
- 食品メーカーやレストランチェーンが腸noteの結果ごとに適した食事メニューや健康食品の開発・提案
- 健康管理アプリやウェアラブルデバイスの開発企業が、ユーザーの腸の健康状態をリアルタイムでモニタリングし、健康管理のための情報やアドバイスを提供
- 特定の腸の健康状態に関連する病気や症状の早期発見や予測を行うための新たな腸音のエビデンスを共同で研究する
- スポーツ科学の研究機関や大学が、スポーツパフォーマンスと腸の健康の関連性を調査し、トレーニング方法や栄養指導の最適化に活用
- 個人の健康管理のほか、大規模な腸音データの解析により、腸の音のパターンを特定することにより、腸音に関する新たな発見を行う
腸noteのAI活用ノウハウは、従来にない身体の音の取得技術や音を起点にしたデータ解析、ユーザー自身が入力するデータの組み合わせにより、ユーザーの身体に負担をかけることなく客観的な評価を可能にします。これにより、ユーザーの行動変容を促し、健康への貢献が期待されます。さらに、多くの企業や機関とのつながりを通じて、腸noteのAI技術がより広く普及し、デジタルヘルスケア領域における新たな可能性が広がるでしょう。
資料のダウンロードもご利用いただけます。協業を視野に入れてくださっている企業担当者様は、ぜひご検討ください。
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企業・団体・行政様などが抱える課題を解決するための、
腸noteが保有するアセットを活用したコラボレーションメニューを詳しくご紹介
- *1厚生労働省 1 参考資料5 「AI 戦略 2019」
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000502282.pdf - *2Yuka Kutsumi, Norimasa Kanegawa . Automated Bowel Sound and Motility Analysis with CNN Using a Smartphone