46日陰でも育つ花 ウィンティー
日陰でも育つウインティー
春が待ち遠しくなるような、優しいふんわりした華やかさ。他にはない優しい色合いに、ふんわり草姿のお花。
サクラソウ科「ウインティー」は、摘芯・切り戻しも不要で、寒さ・半日陰の環境にも強いので、厳冬期のガーデニングアイテムとして大活躍です。
目次
ウインティーってどんな花?
ウインティー名前の由来
ウインター(冬)+マイティー(強い)+ティー(お茶)がネーミングの由来です。
寒い冬のテラス等に丈夫に咲く「ウィンティー」を眺めながらお茶でも楽しむ、そんな豊かな景色をイメージして名付けられました。
ウインティー特徴
・多くの花穂でふんわりとした花姿
ウィンティーの特徴はなんといっても花もちが良く、淡く優しい花色とふんわりとかわいい花姿です。春が近づくと小輪の花穂が咲きあふれます。
・開花時期が長く、半日陰でも楽しめる
ウィンティーは寒さに強く半日陰でもキレイに咲いてくれます。日照時間が少な目でも十分育ち開花時期が長いです。
・冬期のガーデニングアイテムに最適
寒さに強く半日陰でも育つので、冬から春にかけて寂しくなりがちな冬のガーデニングが楽しめる花の一つです。冬のお花が少ない時期でも玄関先やお庭の直射日光が当たらない場所も、ウインティーが明るくお花を咲かせてくれるでしょう。
ウィンティ基本情報
原産国
|
中国 |
科・属名 |
サクラソウ科プリムラ属 |
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園芸分類 |
草花 |
草丈/樹高 |
40cm~60cm |
形態 |
一年草 |
花径 |
3~4cm |
耐寒性 |
強い |
耐暑性 |
弱い |
花色 |
ライムグリーン、赤紫色、ピンク、薄ピンク |
開花時期 |
1~4月 |
カラーバリエーション
ライムグリーン:淡いライムグリーン。他のサクラソウにはない色合いです。コンパクトな草姿。花持ちが非常に良い。
ピーチ:全体的にアンティークな色調で、花持ちが良いです。咲き進むに連れてピンクからイエローグリーンへと移ろう柔らかなグラデーション。一株の中で様々な色の花が入り交じります。
ローズ:鮮やかな赤紫色の花色で、優雅な雰囲気漂うエレガントな雰囲気を演出できます。シリーズのアクセントになる存在感を放ちます。
サクラ:柔らかなピンクのグラデーション。白からほんのりと薄い桃色に染まる優しい色合いです。優しいピンクに色づきます。
ウインティーの育て方
栽培環境
半日陰の風通しの良い環境を好みます。加湿には強いですが乾燥に弱いので、乾燥しない場所に植えてあげるか、乾燥に気をつけましょう。また、直射日光に当て過ぎると花色が薄くなったり、葉焼けしたりすることもあるので1日中直射日光が当たる場所は避けたほうが良いです。
置き場所
屋内でも大丈夫です。庭に植える場合は乾燥しない場所に植えて下さい。多少の雪や霜に耐えますが、プリムラ・マラコイデスの耐寒温度は5℃といわれています。冬場は敷き藁(ワラ)などのマルチング材を利用して霜除け対策をしましょう。鉢植えの場合は、軒下などに置いて管理します。温度の高い室内に置くと数日で花が痛んでしまうので気をつけてください。
植え付け
①あまり堅く締め付けずふんわりと植えつける
②少し深植えする。 ふんわりと土を入れる。植えつけ後はたっぷりと水をあげましょう。
水やり
ウインティーは乾燥に弱いので、鉢植えで育てている場合は特に水枯れを起こさないよう、土が乾いていないかを日々確認して、乾いていたら水が鉢底から流れ出るぐらいにたっぷりと与えてください。ただ、湿っている状態の時に水やりしてしまうと過湿状態になり、根腐れを起こしてしまうので注意しましょう。
土
市販の培養土(有機質の多いもの)に完熟の腐葉土が20%前後混ざった土がおすすめです。鉢の土を強く押し込まず、固まらないように優しく扱います。2種類以上の土を混ぜるときは、ムラにならないようにしっかりと混ぜましょう。
肥料
開花期が長いので定期的に液肥を与えます。長い間、花が咲き続けますので、液肥を薄めて1週間から10日に一度与えてください。
花がら摘み
花がら摘みは必要です。こまめに取り除きましょう。花がらを定期的に摘むことで次のつぼみの成長を促進できます。
日当たり
日向でも明るめの半日陰でも大丈夫です。日照時間が少な目でも十分育ちますが直射日光に当て過ぎると花色が薄くなったり葉焼けしてしまう可能性がありますので、半日陰で管理するのがおすすめです。またベランダなどで管理するのも最適です。
かかりやすい病害虫
アブラムシ・・・5月?9月によく発生する害虫です。市販の殺虫剤をまいて駆除しましょう。
ウィンティーを育てるポイント
ウィンティーを育てるポイント5選!
少し深めに植える
3.5cm~4cmのところにセットします。ふんわりと土を入れ植えつけ後はたっぷりと水をあげましょう。
花がらはこまめに取り除く
花がらを見つけたら花茎から切り取ってあげてください。放っておくと、病気の原因となったり花つきが悪くなったりします。
直射日光に当て過ぎないようにする
直射日光に当てると花色が薄くなったり葉焼けする可能性があります。
手袋をして直接触れないようにする
まれに葉や花を素手で触るとかぶれる場合があるので、植え込みや手入れなどの際は手袋をして直接触れないようにすると良いでしょう。
水切れに注意する
寒さに強いですが、乾燥には弱いので水切れに注意してください。
ウィンティの冬越し
寒さに強いですが寒さが厳しいときは軒下に移動させるなどして対策しましょう。寒風や強い霜からは守りましょう。マルチングをしてあげるのも寒さ対策として効果的です。
※マルチング:土壌の乾燥や多湿,地温の上昇などを防ぐため,わらやビニールで耕地をおおうこと。
ウィンティの夏越し
基本的に夏越しは難しいです。夏は越せないものと割り切って育てましょう。
動画で徹底解説
「ウインティー」の植え方から特徴などを動画で分かりやすくご紹介しています♪どうぞご覧ください!
花の咲き終わり
咲き終わったら枯れた花がらは付け根からカットしましょう。 そのまま残しておくと、次の蕾の成長時カビの発生や、病気の原因となります。
ウインティーを楽しもう!
寄せ植えや生け花にしてお部屋に飾ってみよう
ウインティーは高さのある花穂が特徴です。単体植えで咲かせるのはもちろん、混色植えや寄せ植えにも合いやすいです。寄せ植えを作るときに、高さを活かして立体感を出すのに大活躍します。花がらになる前に摘んで、切り花で楽しむこともできます。ウインティーの生け花をお部屋で飾るときも、高さがあるので花瓶にさっと差すだけで絵になりますよね。皆さまもウィンティでガーデニングを色々楽しまれてください!