「天然水の森」の生き物
フクロウ
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「夜の狩人」の異名を持つフクロウ。森の生態ピラミッドの頂点に位置し、生態系のバランスを整えています。
農耕地の守り神
フクロウは消音効果のある特殊な羽根を持ち、夜更けに音もなく飛んでネズミやモグラなどの小動物を捕えます。平地から低山を住処としているため、畑を獣害から守る益鳥として古くから親しまれてきました。
本来、フクロウは巨木の洞に巣をつくり繁殖しますが、近年は洞があるような巨木が減少しているため、木の上や地面で巣づくりをする個体も増えています。しかし、そのような巣では、カラスやキツネなどからヒナを守ることは難しく、多くの場合は繁殖に失敗してしまいます。
「天然水の森」の取り組み
住処を失いつつあるフクロウを支援するために、「天然水の森」ではフクロウの巣箱かけなどを実施しています。
住宅難を解消する「フクロウの巣箱プロジェクト」
フクロウはワシやタカの仲間ではありませんが、同じ猛禽類として生態ピラミッドの頂点にいる貴重な鳥です。
そこで「天然水の森」では、「ワシ・タカ子育て支援プロジェクト」の一環として、森にフクロウの巣箱を掛ける活動を行っています。これは将来、樹洞ができるような巨木が育つまでの緊急措置です。
実際、「住宅難」は深刻なようで、ほとんどの「天然水の森」では、驚くほどの確率で巣箱が利用されています。ただし、奥大山のように巨木が豊富なエリアでは、フクロウは自然の樹洞を好んでいるようです。
最近設置している巣箱には「天然水の森 ぎふ東白川」産のヒノキの育林材を使用していますが、総ヒノキの贅沢な巣箱でも、天然の樹洞には敵わないようです。
この活動に携わる専門家
藤井 幹
(公財)日本鳥類保護連盟 調査研究室 室長
合同会社MORISHO
野中 純
日本オオタカネットワーク 代表