全国の「天然水の森」

天然水の森 天王山

「天然水の森 天王山」の取り組み

拡大竹林をかつての豊かな雑木林へ

竹林が雑木林に侵入して木々を枯らす「拡大竹林」が全国的に問題になっています。ここ「天然水の森 天王山」も例外ではありません。放置していると、多様な植物がなくなり、豊かな森が失われてしまう可能性もあります。

雑木林を侵食する竹

私たちは、竹林の拡大を食い止めるために「腰高伐採」を実施しています。腰高伐採とは、竹の地下茎(※地中にある植物の茎)が休眠している冬季に、1メートルほどの高さで竹を伐採する方法です。この時期に伐ることで、地下茎は地上部がないことに気づかず、春になると切り口から樹液を垂れ流し、地下茎に蓄えていた栄養を使い切って枯れてしまいます。

切り口から樹液を垂れ流している竹

竹を伐採した場所にはさまざまな木や草が生え、雑木林が再生していきます。今後も経過観察を続け、水と生命(いのち)にとって理想的な森に近づけていきます。

腰高伐採を行った竹林
雑木林が再生しつつある森
竹林問題について見る

子どもたちと取り組む「カブトムシの森プロジェクト」

竹を枯らしても、新たに苗が生えない場所では、「カブトムシの森プロジェクト」を実施。地元の小学生に、カブトムシが樹液を好むクヌギなどの苗木を、育成・植樹してもらっています。

植樹を行う地元の小学生

植樹した苗木の成長過程です。樹液が出るほどの大きさに育ってくれるのは、まだまだ先なので、それまでのつなぎとして、同じ場所に大きな木製の囲いを作り、竹のチップを積み込んでキノコなどの菌で分解させ、カブトムシの産卵床にしています。

植樹から数年後の様子
「天然水の森」に棲むカブトムシ
について見る

「天然水の森 天王山」に関わりのある製品

ウイスキー「山崎」には、「天然水の森 天王山」や「天然水の森 おおさか島本」がある山々で育まれた良質な地下水(=天然水)が使われています。山の地下深くで磨かれた良質な天然水が、力強い味わいを生み出しています。

「山崎」の水のこだわりを見る

協定地の詳細情報

天然水の森 天王山
所在地
京都府乙訓郡大山崎町
面積
約21ha
協定年月
2016年10月
協定期間
30年

大山崎町が、複数の土地所有者を取りまとめ、町とサントリーが「天然水の森 天王山」の整備協定を締結。

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