全国の「天然水の森」

天然水の森 南アルプス

「天然水の森 南アルプス」の取り組み

崩壊地を緑化し、もう一度豊かな森へ

「天然水の森 南アルプス」が位置する山は、花崗岩でできています。花崗岩が風化した山では、斜面崩壊が起きやすくなります。

未風化の花崗岩は硬く、石材などに利用されているが、風化するとバラバラに崩れやすくなる

下の写真はこの森の一角にあった崩壊地です。

花崗岩の風化によってできた砂状の土(真砂土)に覆われ、地表がむき出しになっています。表面の砂がサラサラと流れ落ちてしまうため、周囲から飛んでくる種などが定着せず、植物も育たなくなっていて、このまま放置すれば、さらに崩壊が拡大しかねない状態でした。

斜面崩壊を起こした地面

このように風化が進んだエリアでは、周囲のカラマツ林の間伐材で階段状に土留めをつくり、山の表面をやがて土に還るヤシの繊維でつくられたネットで覆います。そして、その地域に自然分布して生育している木の種子から育てた苗木を植樹し、豊かな森への再生をはかります。

約10年が経ち、砂浜のようだったこの崩壊地には徐々に緑が戻り始めています。さらに豊かな森になることを目指して、サントリーの取り組みは続きます。

間伐材でつくった土留めと地表を覆ったヤシネット
10年後、徐々に緑が蘇っている森

この活動に携わる専門家

石川 芳治

東京農工大学 名誉教授

活動の方針・体制について見る

「天然水の森 南アルプス」に関わりのある製品

「サントリー天然水 〈南アルプス〉」とウイスキー「白州」には、「天然水の森 南アルプス」がある山々で育まれた良質な地下水(=天然水)が使われています。自然の恵みをそのままに、おいしさと安全性にこだわった製品をお届けしています。

森の概要

協定地の詳細情報

北杜市白州町鳥原エリア
所在地
山梨県北杜市白州町鳥原
面積
約180ha
協定年月
2008年10月
協定期間
30年

「やまなし森づくりコミッション」と協力して、北杜市、財産区管理会、地元森林組合、サントリーの4者で「天然水の森 南アルプスの森林整備に関する協定」を締結。

県有恩賜林エリア
所在地
山梨県北杜市白州町の県有林
面積
約1,847ha
協定年月
2019年6月
協定期間
5年(数十年にわたって更新予定)

山梨県と「育水の推進に関する連携協定」を締結。

【動画】サントリー「天然水の森 南アルプス」

撮影地:山梨県北杜市白州町
公開年月:2013年11月
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