天然水の森 ぎふ東白川
この森は、「サントリープロダクツ(株) 木曽川工場」の水源涵養エリアに位置しています。
このページでは「天然水の森 ぎふ東白川」の取り組みをご紹介します。
人工林を多様性に富んだ森へ
東白川村は、ヒノキの名産地として知られています。そのため、村や地元の森林組合が管理している健全な人工林では、木材生産のために、きめ細かな手入れが行われています。
しかし、全てのエリアがヒノキやスギの栽培に向いているわけではありません。そこで緻密な植生調査を行い、環境林に誘導すべきエリアを特定し、生物多様性と水源涵養機能を高める整備を行うことにしました。
成長のよくないヒノキの人工林エリアでは、ヒノキの強度間伐と広葉樹の植樹を実施しました。現在では徐々に広葉樹が成長し、多様な植物や生き物たちが育つ森に生まれ変わりつつあります。
渓畔林本来の豊かさを取り戻す
数十年前までは、国の方針として、建材などに使う木材の生産が最優先されていました。そのため、この村でも、渓流沿いにまでスギやヒノキが植えられていました。しかし、本来渓流沿いには水辺の環境を好む植物が生育しているはずです。このままでは多様性の乏しい、生き物たちにとって暮らしにくい環境となってしまいます。
そこで、この場所では綿密な調査のもと、渓流沿いのスギやヒノキを間伐し、すでに生えている広葉樹の成長を促したり、周囲から飛んできた種子での再生を目指しました。
活動の結果、多様性のある豊かな渓畔林(※渓流沿いの土地)として再生しつつあります。
荒廃した針葉樹林の健全化について見る
森と地域のつながりを感じる体験づくり
「天然水の森 ぎふ東白川」では、東白川中学校の生徒と、森や水について学ぶ課外学習を実施。実際に森と触れ合いながら、森が育む水やヒノキの育て方などを学んでもらっています。
協定地の詳細情報
- 所在地
- 岐阜県加茂郡東白川村越原越原国有林
- 面積
- 約381ha
- 協定年月
- 2010年12月
- 協定期間
- 5年(数十年にわたって更新予定)
林野庁の「社会貢献の森」協定制度を利用。
- 所在地
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岐阜県加茂郡東白川村
①神土 新巣村有林
②越原 曲坂村有林
- 面積
- 約250ha
- 協定年月
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①2012年3月
②2015年12月
- 協定期間
- 30年
①「岐阜県企業の森」事業へ参画し、東白川村および岐阜県と森林整備に関する協定を締結。
②東白川村と独自の森林整備に関する協定を締結。