SUNTORY CHALLENGED SPORTS PROJECT

#12 「継続すること、諦めないこと。その先にある人生の魅力」

#12 「継続すること、諦めないこと。その先にある人生の魅力」

車椅子ツインバスケットボール 山田 清孝選手

「サントリーチャレンジド・アスリート奨励金(個人部門)」第1期対象選手
「東北DREAMs」(サントリーチャレンジド・アスリート奨励金(団体部門)第1~3期対象)所属

Q.競技との出会いは?

大学を卒業して仙台で就職したことを機に、何かスポーツをやってみたいと思って、車椅子バスケの強豪「宮城MAX」の練習を見学しました。そこで、岩佐義明ヘッドコーチから自分の障がいの程度に合っている車椅子ツインバスケットのチームを紹介されたのがきっかけです。
初めて車椅子バスケットを見た時は本当に衝撃でした。スピード、一体感。障がいのある人でもスポーツができるんだと驚き、自分もやってみたいと思いました。

Q.困難に直面し乗り越えた経験は?

始めて2~3年は体力面もボール扱いもみんなに追いつけなかった。試合に出られないベンチウォーマーでした。でも、やめようとは思いませんでした。続けることが大事だと思っていたので。競技をやれるという楽しさの方が大きかったです。続けていくうちに自分の特徴であるボールを遠くに飛ばせるというプレースタイルを生かせるようになりました。
また、27歳から4年間ウィルチェアーラグビーでもプレーしました。バスケに比べて重い車椅子に乗ったことで、車椅子の操作性が向上するなど経験が生きています。

Q.挑戦のなかで大切なことは?

継続すること、諦めないことです。障がいの度合いが重い、軽いに関係なく、やれることをやっていけば、たくさんの人とも関わりができますし、スポーツの楽しさやその先にある人生の魅力も感じられるようになりました。
また、協力してくれたり、手助けしてくれたりする人がいるから、プレーできます。その人たちへの感謝の気持ちを大事にしています。

Q.夢、目標は?

今のチーム「東北DREAMs」を勝てるチームにすることです。東北DREAMsは岩手と宮城の選手が主体でやっているので、全員で集まって練習する機会は月に1~2度。どうしても連携やプレーの共有をする時間が少なくなってしまいます。その中でいかに個人のスキルを上げ、コミュニケーションを深められるか。日本選手権に出て、勝てるチームにしたいです。

Q.読者の皆さんへメッセージをお願いします!

車椅子ツインバスケットは、障がいの重い人でも取り組めるスポーツです。諦めずに行動してみたり、情報を集めてみたりしてください。スポーツをすることで、人生の楽しみが増えると思うので、ぜひツインバスケを知ってほしいと思います。障がい者スポーツではなく、スポーツの一つとして見てほしいです。

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山田 清孝選手KIYOTAKA YAMADA

「サントリーチャレンジド・アスリート奨励金(個人部門)」第1期対象選手
「東北DREAMs」(サントリーチャレンジド・アスリート奨励金(団体部門)第1~3期対象)所属

  • ●1981年9月18日生まれ

  • ●宮城県角田市出身/仙台市在住

  • ●車椅子ツインバスケットボールチーム「東北DREAMs」(サントリーチャレンジド・アスリート奨励金[団体部門]第1~2期対象)所属

  • ●3歳児検診で先天性脊髄小脳変性症であることが発覚。少年期はクラッチという補助具で歩行していたが、社会人になると同時に車椅子生活になり、進行性のため現在は四肢にも障がいがある。

  • ●仕事を始めた23歳の時に自ら障がい者スポーツチームを探し、同郷である宮城MAXの岩佐義明ヘッドコーチからの紹介により「リベラル仙台」で車椅子ツインバスケを開始。7年間在籍。その後、ウィルチェアーラグビー「スーパーソニック」にて4年間在籍し、現在の車椅子ツインバスケチーム「東北DREAMs」に移籍(持ち点2.5点・円外シューター)、現在に至る。

  • ●車椅子バスケツインバスケットボール日本選手権などに出場。

  • ●趣味はスポーツ観戦

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