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サステナビリティに関する7つのテーマ 01 水

サントリーグループ『水理念』に掲げる
水循環への理解、節水・再利用・浄化、
水資源保全、地域社会との共生などの活動を、
グループ全体で推進し、外部ステーク
ホルダーと連携しながら
水のサステナビリティの実現に努めます。

Social awareness会課題として当社が認識していること

「水」は貴重な共有資源であり
サントリーグループにとって最も重要な原料です

水は人々の生命や生活を支える上で貴重な資源であり、サントリーグループの企業活動の源泉です。一方で、世界人口の増加や開発途上国の経済成長、気候変動などにより、世界規模での水資源問題が発生しています。2050年までに、世界で約50億人が深刻な水不足に見舞われるとの予測もあります。この世界的な水不足には、多くの問題が絡んでおり、例えば、水は飲用や生活用水としてだけでなく、食料の生産にも多く使われています。わたしたちはグループ環境基本方針の最上位に「水のサステナビリティの実現」を掲げ、また2017年にはサントリーグループ『水理念』を策定し、さまざまな取り組みを進めています。

  • 世界気象機関(WMO)「The State of Climate Services 2021」
関連するSDGs

Philosophyえ方

サントリーグループでは「サントリー環境ビジョン2050」にて、貴重な共有資源である水のサステナビリティについて、全世界の自社工場での水使用を半減、全世界の自社工場で取水する量以上の水を育むための水源や生態系を保全、主要な原料農作物における持続可能な水使用を実現、主要な事業展開国において『水理念』を広く社会と共有するという目標を掲げています。

サントリーの『水理念

  1. 1.水循環を知る

    使用する水の循環について科学的アプローチに従って流域を調べ、理解を深めます。

  2. 2.大切に使う

    水の3R(Reduce/Reuse/Recycle)活動を通じて節水に努め、浄化した水は自然に還し、環境インパクトを軽減します。

  3. 3.水源を守る

    サステナブルな未来を実現していくため、ステークホルダーと協力しながら使用する水の水源保全に努めます。

  4. 4.地域社会と共に取組む

    社会が豊かになるように、水課題の解決への貢献を通じて地域コミュニティを支援します。

Initiativeり組み

科学的なアプローチによるサントリー「天然水の森」活動

サントリーでは、水源涵養(かんよう)機能の向上と生物多様性の再生を目的とした活動である「天然水の森」を2003年にスタートさせました。現在では、15都府県22ヵ所、約12,000ヘクタールにまで拡大し、国内工場で汲み上げる地下水量の2倍以上の水を涵養しています。活動を進めるに当たっては、さまざまな分野の第一線でご活躍されている研究者と連携。科学的な根拠に基づいて数十年先、100年先をも見据えた継続的な活動を展開しています。また、「天然水の森」活動のほかにも、野鳥を保護する「愛鳥活動」や次世代環境教育「水育」にも取り組んでいます。これらの活動は、事業活動を展開する世界各地にも広がりつつあります。

天然水の森が育む水は
私たちの商品の
源泉となっています

水は、サントリーのものづくりにとって欠かすことのできない資源であり、もっとも重要な原料でもあります。例えば、「天然水の森 南アルプス」周辺の山で20年以上の歳月をかけて花崗岩層にゆっくりと磨かれる清冽な地下水は、『サントリー天然水』やウイスキー『白州』の源泉となります。
また、「天然水の森 西山」で地元の自治体やNPOの皆様と協力して整備された森で涵養された地下水は、『ザ・プレミアム・モルツ』という恵みをもたらします。

私たちが日本各地の22ヵ所で行っている森づくり──
サントリーのビールやウイスキー、清涼飲料は、一つとして同じものはない22の森それぞれが育くんだ地下水によって創り出されます。将来にわたってその水源の魅力と水量・水質を守り続けるために、豊かな地下水を育む自然環境への敬意と感謝を込めて、私たちは水のサステナビリティの実現に向けて活動を進めてまいります。
そして、この「天然水の森」活動の知見を活かし、グローバルでも水資源涵養活動など水のサステナビリティに取り組んでいます。

サントリー天然水 南アルプス白州工場

グローバル水育

2004年に日本で始まった「水育」は、子どもたちが水を育む森の大切さに気づき、未来に水を引き継ぐために何ができるかを考えるきっかけとなることを目的とした、独自の次世代教育プログラムです。サントリーグループの事業活動が世界に広がる中、環境活動についてもグローバルに推進していきたいとの想いから、2015年には海外で初となるベトナムでも開始しました。以降、タイ、インドネシア、フランス、中国にも拡大しており、2022年にはスペインでも開始しました。グローバル「水育」では、日本のプログラムに加え、現地の水課題に合わせた活動を推進しています。ベトナムでは、授業を実施している主な小学校においてトイレや洗面所などの改修や設置を支援し、子どもたちの衛生環境の向上にも貢献しています。タイでは、小川の流れを緩やかにして土砂による浸食を防止し、地下水の浸透を助ける小型堰の設置や、小川に土が流出することを防ぐための植樹などの水源保全活動に取り組んでいます。今後も事業展開国において、次世代育成プログラム「水育」を拡げていきます。

Goals and Achievements標と実績

2030年目標
2020年実績
  • 1 製品を製造するサントリーグループの工場
  • 2 2015年における事業領域を基準とする
  • 3 コーヒー、大麦、ブドウ

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