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サステナビリティに関する7つのテーマ 04 容器・包装

主要な容器・包装材について、
商品設計から輸送、
消費後のリサイクルまで、
商品のライフサイクル全体での
環境配慮を実践し、
循環経済の実現に努めます。

Social awareness会課題として当社が認識していること

2030年までにグループが使用する
すべてのペットボトルをサステナブルに

プラスチック製品はその有用性により、私たちの生活を豊かにしてきました。一方で使用済みプラスチックの不適切な取り扱いによって引き起こされる環境汚染が、大きな社会問題になっています。日本では環境省が、プラスチック製品の利便性を認めつつ、資源循環を総合的に推進するための戦略として「プラスチック資源循環戦略」を策定しました。
サントリーグループでも、このプラスチック問題について一丸となり、先陣を切って取り組むべき喫緊の課題ととらえ、「プラスチック基本方針」を策定しています。

関連するSDGs

Philosophyえ方

独自の「2R+B」*1戦略で
容器・包装による環境負荷を低減

消費後の容器・包装がもたらす社会的な影響の大きさを考慮し、1997年には自主基準「環境に係る容器包装等設計ガイドライン」を策定しています。とりわけペットボトルについては、独自の「2R+B(Reduce・Recycle+Bio)」戦略に基づいて、容器の軽量化やリサイクル、植物由来樹脂の積極活用に取り組んでおり、国産最軽量キャップ*2、国産最薄ラベル(再生PET樹脂80%使用)、国産最軽量ペットボトル(植物由来原料30%使用)*3を実現しています。
サントリーでは、2030年までにグループが使用するすべてのペットボトルについて、リサイクル素材と植物由来素材に100%切り替え、化石由来原料の新規使用をゼロにするという目標を掲げ、循環型かつ脱炭素社会への実現へ貢献していきます。

  • 1 2R+Bは登録商標です。
  • 2 30φペットボトル対象。2020年4月現在時点
  • 3 国産ミネラルウォーターペットボトル(500ml〜600ml)対象。2020年4月時点

サントリーグループ「プラスチック基本方針

サントリーグループは、商品の源泉である自然の恵みに感謝し、多様な生命が輝き響きあう世界の実現にむけて、循環型かつ脱炭素社会への変革を強力に先導します。プラスチックはその有用性により、われわれの生活にさまざまな恩恵をもたらしています。当社が使用するプラスチック製容器包装が有用な機能を保持しつつも、地球環境へネガティブな影響を与えないよう、多様なステークホルダーと、問題解決に向けた取り組みを推進していきます。また、問題解決に向けサントリーグループ社員の一人ひとりが責任ある行動に努め、持続可能な社会を率先して実現します。

  1. 1.Recycle & Renewable:

    • 2030年までに、グローバルで使用するすべてのペットボトルの素材を、リサイクル素材と植物由来素材に100%切り替え、化石由来原料の新規使用ゼロの実現を目指します。
    • 全ての事業展開国において、各国の国情に応じた効率的なリサイクルシステム構築のために必要な施策を、政府機関や業界、環境NGO、NPOなどとともに積極的に取り組みます。
  2. 2.Reduce & Replacement:

    資源の有効活用のために、容器包装のデザイン変更等により、プラスチック使用量の削減を推進するとともに、環境にネガティブな影響を与えない代替となる容器包装の導入の検討をすすめます。

  3. 3.Innovation:

    リサイクル率向上、環境影響を最小限におさえる素材領域等におけるイノベーションに積極投資します。

  4. 4.New Behavior:

    人々の行動変容を促す啓発活動を実施するとともに、サントリーグループ社員一人ひとりが、ライフスタイルの変革に努め、分別収集の促進、河川、海岸の清掃活動などの社会貢献活動にも積極的に参加します。

Initiativeり組み

「ボトルtoボトル」水平リサイクルを推進

2030年までに、グローバルで使用するすべてのペットボトルの素材を、リサイクル素材と植物由来素材に100%切り替えるという目標に向かって、清涼飲料事業において取り組みを推進しています。国内では2022年、清涼飲料事業における当社全ペットボトル重量のうち、サステナブル素材(リサイクル素材あるいは植物由来素材)使用比率は46%まで拡大しました。2023年は、引き続き「ボトルtoボトル」水平リサイクルを積極的に推進し、また植物由来素材の活用も進めることで、全ペットボトル重量のうち50%以上でサステナブル素材を使用することを目指します。
イギリスでは、すでに100%サステナブルボトルを導入している「Ribena」につづき、2021年にはフランスで「MAY TEA」及び「Pulco」に100%サステナブルボトルを導入しました。2022年には、イギリス及びアイルランドで「Lucozade Sport」の100%サステナブルボトルを導入しました。また、Suntory Beverage and Food Asia Pacificにおいては、ベトナムで2022年に当社アジア地域として初の100%サステナブルボトルを導入しました。
清涼飲料以外の事業においても、国内ワイン事業の720mlペットボトルでリサイクル素材100%化を実現しています。今後もグループを挙げて取り組みを加速させます。

FtoPダイレクトリサイクル技術

回収したペットボトルを粉砕・洗浄したフレークから直接、ペットボトルの原型となるプリフォームを製造できるリサイクル技術を協栄産業(株)、イタリア・SIPA社、オーストリア・EREMA社と共同により、世界で初めて開発に成功しました。この技術により、新たに石油由来原料を使用する場合と比較すると、約70%のCO2排出が削減*3できます。(従来のメカニカルリサイクルは、約60%のCO2排出削減*3)この「FtoPダイレクトリサイクル技術」は、世界包装機構「ワールドスターコンテスト2019」において、「ワールドスター賞」を受賞しました。


2022年4月時点で、日本で採用されているペットボトルのリサイクル手法の中で、コスト面および環境負荷(原料調達からプリフォーム製造までの工程におけるCO2排出量)が最も少ない*4のはメカニカルリサイクル法です。再生処理する過程でボトルに色味が付きますが、容器としての品質・安全性においては全く問題ありません。

  • 3 使用済みペットボトルからプリフォーム製造までの工程において
  • 4 当社調べ

株式会社アールプラスジャパン設立

サントリーグループでは2012年来、米国バイオ化学ベンチャー企業・アネロテック社と、植物由来原料100%使用ペットボトルの共同開発に取り組んできました。この開発の中で新たに、環境負荷の少ない効率的な使用済みプラスチックの再資源化技術の開発可能性を見出すことができました。この技術は、従来よりも少ないCO2排出量や使用エネルギー量でプラスチックのリサイクルが期待できる、世界でも類を見ない極めて画期的なものです。この技術の実用化を目指し、プラスチックのバリューチェーンを構成する12社*5で、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組む共同出資会社、株式会社アールプラスジャパンを設立しました。海外のパートナーや業界を超えた企業40社(2022年5月末時点)が連携し、共に循環型社会の実現を目指して挑戦しています。

  • 5 東洋紡(株)、レンゴー(株)、東洋製罐グループホールディングス(株)、J&T環境(株)、アサヒグループホールディングス(株)、岩谷産業(株)、大日本印刷(株)、凸版印刷(株)、(株)フジシール、北海製罐(株)、(株)吉野工業所

株式会社アールプラスジャパンホームページ

Goals and Achievements標と実績

2030年目標
2020年進捗

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