2011年から「サントリー・SCJ水産業復興奨学金」給付事業を開始し、震災により就学が困難となった水産系高校の生徒達に学業継続を支援しています。本事業は将来の水産業の復興を念頭におき、奨学金を通じて次世代の育成をすることを目指しており、震災を受けて経済的な理由で就学が困難になった東北3県の水産学校7校の生徒を対象に、年間約30万円の返還義務のない奨学金を給付 (2012年度:計609名、2013年度:計485名)しています。
また、『おもしろびじゅつ教室』は2013年より日本工芸会の特別協力のもと著名な工芸家の方達を講師として招き、子どもたちが日本の伝統工芸の奥深さや素晴らしさに触れる機会を提供するとともに、一方、被災した子どもたちにとって、モノづくりを通し日常性の回復の一助となることを目指しています。2013年は、福島において2校の小学校にて授業を実施しました。
フクシマ ススム プロジェクトでは、福島市、南相馬市、いわき市の学童保育クラブを中心に、震災後の環境の変化で、放課後の遊びが思うようにできない子どもたちを応援しています。
元気いっぱいに体を動かすことを目的とした出前講座や、美しい自然に触れ、のびのびと外遊びを楽しむ園外保育(遠足)活動を通じて、子どもたちの健やかな成長を支えています。また、震災後、学童保育クラブに子どもを登録する家庭が増える中、受け入れクラブの環境改善のため、いわき市、南相馬市で学童保育クラブの建設を支援しています。さらに、指導員に学びの場を提供し、子どもたちの放課後の大切な居場所である学童保育クラブの質向上を支援しています。