たとえば中世からの長い伝統を誇るハーブ・スパイスの効いたリキュールの中にはアルコール度数が40度以上と高く、風味も濃厚で甘さも強いものがある。
これらはジンやブランデーをはじめ他の酒とミックスしてスタンダードなカクテルで愉しむのが一般的だ。でもショットグラスにほんの少し入れて嘗めるようにして飲んだり、眠れない夜にティースプーンでひと口すするのもいい。つまりストレートだ。また疲れたときには角砂糖に垂らして、しゃぶると生き返ったような気分になる。
ではそんな強い飲み方しかないのか、というと、香味を少しやわらげたいならばオン・ザ・ロックに。
もっと軽快にというならばトニックウォーターやソーダで割ってもいい。
大切なのは自分の好きなリキュールを見つけ、自分の好みのスタイルで味わうということ。
フルーツ・リキュールなどホームパーティーで仲間とソーダやソフトドリンクで割って賑やかに愉しむのに最適だが、ひとりでオン・ザ・ロックをじっくりと味わってみるのもいい。
飲み方は気分しだい。シーンによっても味わいは変わる。
- 1)開栓後はなるべく早く飲んでしまうことが望ましい。
- 2)冷暗所で蓋をきっちりしめて保存する。とくにフルーツ・リキュールは色、香りが変わりやすいので保存場所に気をつけたい。
- 3)開栓して使用したあと、瓶口についたリキュールは、後日、蓋が開かなくなることがあるので必ずきれいにふき取ってから蓋をすること。