庭の片隅で目を凝らしていると休日だというのに長い列をなしてせっせと何かを運んでいる働き蟻の一群。ご苦労さんと声を掛けてやりたいが、表にいるのは全働き蟻の三%ほどなのだそうだ。蟻にはちゃんと分業制度があって、生まれて間もない若いのは巣の中の仕事、ほんの一握りの働き盛りが外に出る。最近マンションなどでペットとして蟻を飼っている人もいて、そういう人に話を聞くと、蟻は働き者の代名詞のようにいうけれどよく働くのは春から夏、幼虫が沢山生まれ大量の餌が必要な時期だけで、働く必要のないときは寄り集まってじっとして結構怠けているらしい。とかなんとか言い訳しつつ、まだ陽のある時刻山崎のグラスにせっせと氷を運ぶ私。
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