仕事にしても、ゴルフにしても、ここ一番という時に決まって顔を出すのがプレッシャー。開き直り、逆療法、自己暗示と、その克服法は人によってさまぎまだが、サイバネティックス理論から自己変革の方法を体系化したある学者は、心の中に自分だけの「静かな部屋」を作りなさいといっている。頭の中に、自分が最も心休まる想像の部屋をイメージするわけだ。気持ちのいいふかふかのカーペット、落着いた家具、爽やかな窓からの眺め。その自分だけの「静かな部屋」にほんの二、三分身をゆだねることによって、人は緊張から解放されるというのである。なるほど。私ならそこに古い椅子を一つ置きたい。そしてピュアモルトのグラスなどがあれば更によろしい。
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