ヒマワリ・ブームとかで、夏の到来を前に、今年は街でヒマワリを随分見かけた。一般にヒマワリの花は、太陽の方を向いて咲くとか、太陽を追いかけるとか言われている。けれど、実際にはヒマワリの花が首を振ることはないのだそうである。本当は、ヒマワリの花は東を向いて咲くのだそうだ。一日中陽が当たっているような場所に植えると、それがよく判るらしい。ヨーロッパやアメリカでは広々とした畑でヒマワリを栽培するが、一面に咲いたヒマワリの花が一斉に東を向いている光景は、さぞかし見事なものだろう。ところで、日曜日の私の首は、ひそかに太陽の動きを迫っている。そして陽が西に傾くと、手に琥珀色の花が咲くというわけなのである。
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