「球磨焼酎」とは
「球磨焼酎」は熊本県人吉(ひとよし)市とその周辺の球磨地方で造られる焼酎です。
この地方の風土と独特の焼酎文化に育まれた、地域的表示が認められた産地呼称の焼酎です。
風土と焼酎文化
熊本の南端に位置する人吉(ひとよし)・球磨地方は深く険しい山々に囲まれた盆地です。そのため一見、稲作には不向きと思われますが、実は古くより谷間に隠れた多くの田圃がありました。球磨の隠し田です。鎌倉時代から幕末まで700年、この地を治めた相良藩。その公称石高は2万2千石でしたが、実際は十万石を超えていたと言われます。そしてこの隠し田で出来た豊かな米を活かすため、藩をあげて酒造りを奨励。その結果、現在でも、限られた盆地になんとも28もの米焼酎蔵が存在しています。まさに米焼酎の一大産地です。このような歴史的背景を持つ人吉(ひとよし)・球磨地方だからこそ世界的な産地呼称焼酎として、球磨の米焼酎「球磨焼酎」が認められました。
日本三大急流 球磨川
人吉(ひとよし)城址
日本三大急流 球磨川
人吉(ひとよし)城址
人吉(ひとよし)・球磨地方の地図
球磨焼酎「花」醸造風景
(1)酒器 ガラ 酒器 ガラ
「ガラ」は沖縄の「カラカラ」が球磨地方に伝わった酒器です。陶磁器なので直火で燗をすることができます。球磨の米焼酎は割らずにストレートで飲む習慣がありちょく(杯)は小さめです。球磨地方の酒席では、その場の全員と献杯する風習があり、そのとき、飲みつぶれないよう、ちょくがだんだん小さくなったと言われています。
また、つがれた焼酎は、酒は神に捧げてから楽しむのということで口につける前にまず膳の隅に一滴落とす風習もあるそうです。
熊本県人吉(ひとよし)市周辺の酒宴で遊ばれている拳遊びの一種です。片手で0〜5の指の形をつくり同時だして勝敗を決めます。ジャンケンより奥が深くて愉しめますので是非チャレンジください!
球磨拳説明画像
<遊び方>
「ひい、ふう、さんノッ」の合図で指を出し合います。
数が1つ多い方が勝ちですが0は5に勝ちます。
2回連続で勝つと勝ちになります。
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地域的表示(産地呼称)