「東京交響楽団金管五重奏団」は、日本を代表するオーケストラのひとつである東京交響楽団の金管の首席メンバー5名で構成されています。震災のあった2011年の9月に吹奏楽に熱心な志津川高校と聖ウルスラ学院英智高校を訪れました。今回は、再び志津川高校の皆さんと、そして志津川中学校・歌津中学校も加わった32名に合同でクリニックを実施、その後ミニコンサートを行いました。会場は、震災における南三陸町最大の避難所だったベイサイドアリーナです。

会場へ向かう途中にある、復興を担う地元の事業者30店からなる「南三陸さんさん商店街」をはじめとした南三陸町一帯を、当日は安倍総理大臣が訪れたそうです。また「未来（あした）への道 1000km縦断リレー」のこの日のゴール地点がベイサイドアリーナでした。このように注目が集まってはいるようですが、三陸鉄道も再開されておらず、まだまだ復興は進んでいません。少ない路線バスを利用して会場へ来るのも大変な生徒達ですが、姿勢や息の使い方など基本から指導してもらい、出す音がどんどん変わっていくことに生徒自身が驚き、プロ奏者と一緒に演奏する迫力ある音に、演奏する楽しさを感じたようです。
「楽団の皆さんの演奏を聞いて感動しました。」「これからの部活動も頑張っていきたいと思いました。」「すごく勉強になりました。次にお会いした時には成長した姿を見せたいです。」とイキイキとした感想がたくさん寄せられました。