えずこ芸術のまち創造実行委員会、えずこ♪弦楽団

「えずこ♪弦楽団、えずこヴァイオリン&チェロアカデミー」


ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団メンバーのダニエル・フロシャウアー氏(ヴァイオリン)指導によるリハーサル

  • 実施日時
    2013年7月16日(火)17:30~18:00
  • 実施場所
    仙南芸術文化センター えずこホール 平土間ホール
  • プログラム

    ヘンデル:オラトリオ『ソロモン』から 第3幕シンフォニア「シバの女王の入城」

  • 出演

    えずこヴァイオリンアカデミーの小学校3年生2名、同4年生1名

「えずこ」とは、揺りかごを意味する仙南地域の方言です。揺りかごを伏せた形状のえずこホールは住民参加型文化創造施設で、「えずこヴァイオリン&チェロアカデミー」は、その中でも唯一子どもたちを対象とした団体として開館以来活動してきました。15年の時を経て、はじめは小さかった子どもたちも成長し、2012年春に新たに「えずこ♪弦楽団」を立ち上げました。第1回音楽復興祈念賞の賞金で購入したチェロも加わり、8月11日のコンサートへ向け、練習に励んでいますが、今回ウィーン・フィルのメンバーのダニエル・フロシャウアー氏(ヴァイオリン)が訪問し、練習を指導しました。
まずは、小学校3年生の男子2名と4年生の女子1名の3名に。子どもたちは、挨拶するのも大変な様子でしたがなんとか挨拶しスタート。フロシャウアー氏は、技術に加え「Smile」と何度もアドバイスしていました。貴重な体験は、きっと心に残ったことでしょう。

  • 実施日時
    2013年7月16日(火)18:15~19:15
  • 実施場所
    仙南芸術文化センター えずこホール 平土間ホール
  • プログラム

    ヘンデル:オラトリオ『ソロモン』から 第3幕シンフォニア「シバの女王の入城」

    フェラーリ:弦楽のためのセレナーデ 変ホ長調

  • 出演

    えずこ♪弦楽団の10名

続いては、中学生から大学生までのヴァイオリン10名です。弓の使い方、美しい音を心がける事、音の強弱などを指導してもらい、代表の男子学生は「初めはガチガチでした。普段、気付かなかった事をたくさん教えていただいて、本当に幸せです。8月の本番に向けて、頑張ります。」と、目を輝かせて感想を語ってくれました。

ダニエル・フロシャウアー ヴァイオリン ミニ リサイタル

  • 実施日時
    2013年7月16日(日)19:30開演
  • 実施場所
    仙南芸術文化センター えずこホール 大ホール
  • プログラム

    ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」op.24

    ラヴェル:ツィガーヌ

    <アンコール>

    クライスラー:愛の悲しみ
    クライスラー:中国の太鼓
    ショパン/ミルシテイン編曲:夜想曲第20番 嬰ハ長調 遺作
  • 出演

    ヴァイオリン=ダニエル・フロシャウアー、ピアノ=村田千佳

レッスンの後は、指導を受けた子どもたちも観客となり、近隣の方々など約350名が、音楽の都ウィーンの響きを鑑賞しました。
プログラムは、ウィーンにちなんだものをとフロシャウアー氏が選曲しました。すばらしいホールですばらしいお客様の前で演奏出来て幸せでしたと語り、ピアノの村田さんは、名取市のアウトリーチに訪れた際にえずこ♪弦楽団を知り、今回の出演を急なお願いにも関わらず快諾してくださいました。2人は共に、音楽の力で皆の気持ちがひとつになり、日本が元気になればとの思いで演奏し、それが皆に伝わったすばらしい時間でした。また、お手伝いいただいたボランティアの方々の力も大きく、えずこホール全体が暖かい雰囲気に包まれました。
8月11日の本番に向け、子どもたちは更なる練習を重ねていくことでしょう。その成果が披露されるのが本当に楽しみですね。      

えずこ♪弦楽団サマーコンサート2013

  • 実施日時
    2013年8月11日(日)13:30開演
  • 実施場所
    えずこホール(大ホール)
  • プログラム

    ヘンデル:シバの女王の入城

    モーツァルト:セレナーデ第6番ニ長調(セレナータ・ノットゥルナ)

    フェラーリ:弦楽セレナーデ

  • 出演

    えずこ♪弦楽団13名/えずこヴァイオリン♪アカデミー(4名)/えずこチェロ♪アカデミー

7月16日にウィーン・フィルのダニエル・フロシャウアー氏(ヴァイオリン)が指導に訪れた「えずこ♪弦楽団」のサマーコンサート前日に最終リハーサルが行われました。実際に演奏する、えずこホールの大ホールの舞台で長時間、熱のこもった練習をしていました。フロシャウアー氏に直接指導を受けたメンバーに、地元で活動するヴィオラ・チェロ・コントラバス・ティンパニ奏者も加わり20数名の大きな編成となり演奏の厚みが増します。リハーサルのあいだには、えずこホール所長の水戸雅彦氏(写真向かって右)に、サントリー芸術財団音楽事業部長・佐々木亮から記念の賞状を手渡しました。えずこ♪弦楽団は、自分たちでコンサートを運営し、前回の反省を活かして積極的にコンサートの準備をすすめ、音楽面においても、エキストラの演奏者の方を頼りにするだけでなく、自分たちで曲のことをよく考えて演奏したそうです。      

翌日は、約130名の聴衆の中でコンサートが行われ、メンバーたちは本番のあとに賞状とともに記念撮影をしました。「この賞を受賞したと知ったときは驚きましたが、自分たちの活動が評価されたのだと感じました。自分たちの活動は様々な方のサポートを受けることで成り立っていることを再確認し、これからも仙南地域の皆さんに音楽を届けていきたい。」とのこと。サマーコンサートの次の目標は「えずこミュージック♪アカデミー」という、えずこホールを中心に活動する5つのアカデミーの合同演奏会(11月17日)に向かって練習を続けるそうです。今後もホール・仙南地域の方々・家族に見守られ、弦楽団の活動を通じてこどもたちが育っていくことでしょう。