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戦略を実践するマネージメント能力を身につけたい。
フランスの空の下、グローバル戦略のリアルな現場に立つ

フランス。観光名所として知られるパリのエトワール凱旋門から、西北へおよそ5キロ。ルバロア・ペレという町がある。パリのベッドタウンである。ここに彼が勤務するOrangina Schweppes Group(OSG)のヘッドオフィスの1つがある。担当しているのは経理。これまで財務やM&Aを担当する部署など管理や企画的な部門を歩んできたが、実務として経理に携わるのはこれが初めて。しかも海外企業である。
「業務内容に始まり、文化の違い、言葉の壁、いろいろと戸惑うことはありますが、それが毎日刺激になって面白いですよ。なによりも自分がOSGにいるということ自体が私にとっては意義が大きく、いい意味でプレッシャーになって、気が引き締まりますね」。
OSGは長い歴史を有したヨーロッパを代表する飲料メーカーである。サントリーがグローバル戦略のひとつの柱としてOSGの買収を実施したのは2009年。サントリーにとっては過去最大の投資であった。彼はOSGの買収に、プロジェクトメンバーの一員としてプロジェクトのスタート時から参加し、調査や交渉、そしてクロージングまでとプロジェクトのすべてに関わってきた。それだけにOSGへの愛着はあるし、自分が手掛けた買収が計画どおりに花を咲かせ、実を結ぶことができるのか、実際に見届けたい気持ちも強い。そして自分がOSGにいることに責任も感じる。

さらに加速するグローバル戦略、食品業界も外へ打って出る時代

「M&Aは、企業経営に必要なすべての要素が詰まっている。これは尊敬するある上司が言っていた言葉で、非常に心に残っています。つまり会社をひとつ立ちあげるのと同じくらいのノウハウを学び、経営のシミュレーションをするというわけです。実際この経験は自分自身にとって貴重なものとなっています」。
現在、経理担当というポジションで経営の実状にダイレクトに触れながら、会計処理のチェック、経営成績、財務状況の集計などの仕事に従事している。だが商慣習、会計基準、法律、規制等々の海外であるが故に、日本との違いは数々ある。その違いを理解・克服するために毎日が失敗と勉強の連続だ。
「グローバリゼーションは食品業界も同じです。日本の国内市場が引き続き重要であり続けるでしょうが、少子化が進み人口の頭打ちが予想されている日本の状況を鑑みると、更なる成長のためにはグローバル化は重要な課題の1つでしょう。このOSGがサントリーグループに加わることは、そういった環境の中でサントリーのグローバル戦略の加速に大きなプラスとなると考えていましたし、実際にそれを実現しなければいけません。また、自分もOSGでの経験を通して成長し、次のステップに進んでいきたいと考えています。まだ、OSGに何年いることになるか、まったく見当もつきませんけど(笑)」。
来月、日本から家族である妻と息子がフランスにやってくる。単身赴任ではなく、どっしりと構えることになる。「息子は3歳、入る幼稚園も決まりました。たぶん、あっという間に私より新しい環境に慣れ、色々なことを吸収し、どんどん成長していくでしょうね。それも楽しみですが、私も負けてはいられませんね」。

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