森と生命を育む未来へのメインビジュアル

森と生命を育む
未来へ

水が育む森林、川、海、大気や生き物がつくる地球環境はサントリーにとっても不可欠です。
水源や原料産地などの生態系を守り、生物多様性の保全に取り組んでいます。

サントリーは水の会社です。
良質な水がなければお酒や
清涼飲料などを
つくることはできません。
特に「地下水」はサントリーの生命線で、
その地下水は森で育まれます。
地下水の安全・安心と
サステナビリティを守るため、
サントリーは『国内工場で汲み上げる
地下水量の2倍以上の水』を
工場の水源涵養エリアの森で育てる
「サントリー天然水の森」活動を
行っています。

20年以上続く
「天然水の森」活動
(2003年~)

サントリーグループのものづくりに
欠かせない水を守るため、
2003年に開始した水源涵養活動
「サントリー 天然水の森」は、
全国16都府県26ヵ所(2024年8月時点)、
12,000ha超まで拡大し、
国内工場で汲み上げる地下水量の
2倍以上の水を涵養しています。

サントリー天然水の森

健やかな森は、
生き物でにぎやかな森
<生物多様性の保全>

植物の種類が豊富だと、
それを食べる小動物の種類も増え、
さらにそれを食べる動物が集まり…と、
健やかな環境には、
多様な生物が形づくる
ピラミッドができあがります。

「天然水の森」では、鳥類を含む動植物や
昆虫などの継続的な生態系モニタリングによる
計画的な管理を行っているほか、
2011年1月には、経団連の
「生物多様性宣言推進パートナーズ」に参画し、生物多様性の豊かな社会づくりに向け、
率先して行動しています。

生物系ピラミッドのイラスト

森林機能の回復により、生態系にも変化が起こります

環境のバロメーターといわれる野鳥たちに注目することで、彼らを支える生態系全体の変化の状況を総合的に把握できると考え、 専門家による野鳥調査を「天然水の森」で毎年行っています。
また、国内すべての「天然水の森」において、生態系の最上位に位置するワシ・タカ類の営巣・子育ての実現を目指した 「ワシ・タカ子育て支援プロジェクト」を進めており、「天然水の森」を鳥類の目から見つめ、 生物多様性豊かな森づくりを進めることを目指しています。

タカと共に暮らす工場を目指して(動画) サントリーの愛鳥活動
動植物相の写真

生物多様性に関するレポート発刊

2022年9月、「サントリー天然水の森 生物多様性『再生』レポート」を発刊しました。日本の森が抱えるさまざまな課題をまとめた「FACT DATA」編と、「サントリー天然水の森」でそれらの課題解決のために取り組んできた先進的な活動事例を分かりやすく解説した「ACTIONS」編で構成した冊子です。

水を守る重要性を
次世代に伝える
「水育」

「水育」は、自然の素晴らしさや水を育む森の働き、水を守る重要性を次世代に伝える環境教育プログラムです。
サントリーが展開する「天然水の森」を舞台にした「森と水の学校」と、
小学校での「出張授業」を中心に活動し、今年で20周年を迎えます。
また、日本国内だけでなく、ベトナムや英国、ニュージーランドなど世界8カ国でも「水育」の活動を展開しており、
累計参加者は58万人を超えています。

水育

「水育」はサントリーの登録商標

「森と水の学校」

森と水の学校の写真

「森と水の学校」では、小学生とその保護者を対象に、森の探検や水に触れる体験を通して、水の大切さや、水を育む森や自然の大切さを体験します。
「サントリー天然水」のふるさとで行う白州校・北アルプス校・奥大山校・阿蘇校(対象:小学校3~6年生)と自宅からオンラインで参加できるリモート校(対象:小学校1~6年生)があります。

「出張授業」

出張授業の写真

小学校4・5年生を対象に、小学校の教室で行う学習プログラムです。
授業1(先生方による授業)と授業2(水育講師による授業)の2時限と、事後学習のホームワーク・アクティビティの3つで構成されています。
授業では、映像や対話を通して、自然のしくみや大切さを学び、地球上の水循環の中にいる自分たちが、未来に水を引きつぐために何ができるのかを考えます。

森林環境を保全し、
自然の力を引き出す

森林を守る段ボール 天然水ブランド全商品の段ボールは、FSC認証紙使用100%達成

サントリーグループは、FSC認証を取得した紙製包材を順次採用しています。2018年には、国内清涼飲料市場で年間販売数量No.1になった「サントリー天然水」ブランド全商品の段ボール包材で、使用率100%を達成しました。
また飲料事業に加え、酒類事業の商品の段ボール包材、6缶パック包装紙においても順次採用し、グループ全体でFSC認証を取得した紙製包材の使用を推進しています。

2018年2月末時点 飲料総研調査結果に基づく
天然水ブランド全商品の段ボールの写真
コラム

FSC認証とは

国際機関 Forest Stewardship Council(森林管理協議会)が、水と生命の源である「森林」の環境保全に配慮し、森林のある地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材やその加工品に与える認証です。

FSC認証のロゴマークの写真
サントリー天然水の森

自然に優しい魔法「リュット・レゾネ」 必要最小限の農薬散布で自然に近い栽培環境を実現

~シャトーラグランジュ~

フランス・ボルドーにあるワイナリー「シャトーラグランジュ」では、必要最小限の農薬しか使わない自然にやさしい農法「リュット・レゾネ」を実践し、生産合理性と環境配慮の両面から持続可能な農業を目指しています。さらに、自然環境に配慮したぶどう栽培と醸造を推進する「テラ・ヴィティス」の認証も取得。農薬や肥料の使用を最小限に抑え、害虫に対しては益虫を増やすといった自然のしくみを可能な限り活用しています。それにより、益虫であるテントウムシが増えたり、ぶどうの病害が減るなどの効果が出ています。

農法「リュット・レゾネ」の写真

草生栽培 土地の自然生態系の力を引き出す栽培

~サントリー登美の丘ワイナリー~

サントリー登美の丘ワイナリーでは、ぶどう畑に原則として、除草剤を使わず草が生えた状態で作物を育てる「草生栽培」という栽培法を取り入れています。使用する農薬や肥料を最小限にすることで、土壌に微生物や益虫が増え病害虫が減る好サイクルが生まれ、生物多様性に富む豊かな土質となります。この取り組みによって、登美の丘ワイナリーの土地の力が凝縮されたワインを提供しています。

草生栽培の写真
コラム

天然水の森から
生まれる
<育林材>

サントリー『天然水の森』では、木を間引く“間伐”を行っています。森を健康にするためには木を伐って森に光を入れ、木々の育成を促す必要があります。
森を育むために伐る育った木々は、さまざまな形で生活の材になり、燃料やエネルギーにもなります。木材には金属やプラスチックとは違う魅力や利点にあふれています。そしてそこには豊かな「木の文化」が存在します。
天然水の森サイトで<育林材>の魅力を知ってください。