2013年3月 6日
#319 日本選手権決勝戦メンバー22人の声 『もっともっと磨きをかけて』
目標としてきた2冠を、シーズン公式戦全勝で達成したサンゴリアス。今回の「スピリッツ・オブ・サンゴリアス」は"特別編"として、日本選手権優勝直後の決勝戦メンバー全員のコメントをご紹介します。
【1番】尾崎 章 選手
スクラムがそんなに良くなかったので、スクラムという課題を残しましたが、良い結果が出せて、本当に良かったです。来年スクラムを修正すれば、もっと強いチームになると思います。その課題を残してこれだけやれたということが良かったと思います。応援ありがとうございました。
【2番】青木 佑輔 選手
今シーズンは凄く良かったと思います。でも最後の今日の試合では、個人的にはパフォーマンスはあまり良くありませんでした。その部分では今日はメンバーに助けられましたし、素晴らしいチームの一員でいることが出来て良かったと思います。来年また、今年のチームを超えられるように頑張ります。
【3番】畠山 健介 選手
今日は最初から、攻められるところは攻めていきました。セットプレーではラインアウトを取れませんでしたが、スクラムでは結構安定していたので、全体的には良かったんじゃないかなと思います。自分のやるべき仕事をしっかり出来たので、良かったと思います。
【4番】篠塚 公史 選手
ラインアウトが全然取れなかったんですが、勝てて良かったです。安心しました。全勝でなくて、途中で負けても、最後に勝てば、それで良いんじゃないか、と僕は思っています。個人的には今年はフィジカルの面で、去年より少しレベルが上がったのかなと思います。来年の課題はラインアウト、そしてセットプレーの安定です。取りあえずラインアウトのことは、しばらく考えたくないです(笑)。
【5番】真壁 伸弥 選手
良かったです!本当に、全勝優勝という、なかなか経験できない経験をさせてもらって、嬉しい限りです。チームとしては「良かったなぁ」という気持ちでいっぱいですが、個人としてはまだまだです。チームとしても、最後のワンプレーで神戸製鋼さんにトライを取られてしまいましたし、来年は"そこ"ですね。そこをなくすように。去年は東芝に負けましたが、それを今年なくして全勝優勝。来年は、そこをなくして、完璧な良いラグビーが出来るようにしたいと思います。個人的には、フォワードらしいプレーに、もっともっと磨きをかけていきたいと思います。
【6番】ジョージ スミス 選手
とてもハッピーです。素晴らしく成功したシーズンであり、自分も皆も最後まで良いプレーをしました。シーズン前に掲げた目標を達成して、本当に幸せです。ファンをはじめサポートしてくれた人々に感謝します。来シーズンもまた、プレーを楽しみたいと思います。
【7番】佐々木 隆道 選手
自分たちがハードにやってきた結果、勝ち続けることができました。ジョージから学ぶということについては、まだまだ先は長いです。来年はもう1回フィジカルを鍛えて、フィジカルレベルのベースを上げて、もっともっと力強くプレーすることが、課題だと思っています。
【8番】西川 征克 選手
とりあえず勝てたことで、初めてこういう経験をさせてもらって、凄く嬉しかったです。優勝する場面でグラウンドに立っていたのは初めてなんですが、皆で喜び合えることが嬉しかったです。自分自身は、まだまだ成長するしかありません。今日もスクラムからのデリバリーなどが全然良くなかったので、来年に向けて課題はたくさんあります。まだまだ成長していきたいですし、確実なプレーをしっかり出来るようになりたいと思います。
【9番】フーリー デュプレア 選手
とても幸せです。素晴らしいシーズンでしたし、チームは良いパフォーマンスを続けてきたと思います。去年のチームと比較するのは難しいですが、毎年、より良いチームにしようと努力していますし、去年も今年も良い年であったと思います。自分にとって今シーズンはとても難しいシーズンでしたが、良い形で終わることが出来ましたし、今日の試合でもチームに貢献出来たと思います。来年もチームと自分の力を証明することにチャレンジしたいと思います。1つずつ歳をとっていきますが、より良いプレーをしたいと思います。
【10番】小野 晃征 選手
前半風上だったのに、ちょっと得点が足りなかったと思っていましたし、14人で後半折り返したので、フーリーと「最初の得点は3点でも良いから絶対に取ろう」と話し合いました。前半はターンオーバーからのトライが2本ということで、あまり形が良くなかったですし、動きが一歩遅れていたかなと思っていました。ハーフタイムでジョージもしっかりフォワードを盛り上げて、フーリーからも「バックスも落ち着いてやろう」という判断があって、それが後半始まっての良いパフォーマンスに結びついたのだと思います。シーズンを通して、前半に出場する場面が多い僕とフーリーは、とくにトリッキーなことやビッグプレーを出すより、しっかり皆を落ち着かせてゲインラインを意識させることが、役割であり仕事だったと思っています。今日はそれをシンプルに意識して出来たと思います。来年は試合に出た分の経験を皆がそれぞれ積み重ねて、それが事前のコミュニケーションに反映されていって、チームとしてレベルアップしていければと思います。
【11番】小野澤 宏時 選手
今日はいろいろ考えずにプレーしました。結果、トライが取れて、幸せだなぁという感じです。今年は怪我もなく1年間できたので、成長したと思います。来年も変わらずに、伸びるところを伸ばして、一歩ずつやっていきたいと思います。
【12番】ニコラス ライアン 選手
最高!全勝が良いね。1年間、みんな、一生懸命練習して、優勝出来て良かった。嬉しいです。みんな、成長したし、僕自身ももちろん成長しました。
【13番】平 浩二 選手
僕らのラグビーを実行出来て、勝てて、優勝できたのが嬉しいです。シーズンを通して、自分のプレーにムラをなくすのが、僕の個人的な課題だったのですが、それが今年は出来たかなと思います。来年はどういう進化をするか、今からいろいろスーパーラグビーのプレーなどを見て、どういうものが自分に合っているのかをオフシーズンに考えて、それを見つけだして、そこにターゲットを絞って、またレベルアップしたいと思います。
【14番】村田 大志 選手
試合開始早々のトライは、滅多に無い1対1の場面だったので、チャンスだと思って外で勝負してみました。相手も予想してなかったような感じだったので、ラッキーなトライでした。去年の優勝も嬉しかったんですが、グラウンドに立って優勝を喜べるということには、凄く特別な思いがあります。また来年も、この喜びを味わえるように頑張ります。1年間、しっかり頑張った成果は出たかなと思いますが、これを続けられるかが大事だと思うので、来年も頑張ります。課題としては、バック3としての経験がまだまだ足りないと思いますし、大事なところや知識の部分を、もっと学んでいかなければいけないなと思っています。
【15番】有賀 剛 選手
素敵な、素晴らしいシーズンを送ることが出来ました。若手は僕ら以上に練習していますし、若手が出てこないといけない、とみんなが思っています。今年、何人か試合に出る選手が出てきて、ちょっと未来も見えてきたのかなという気もしますし、"強いサントリー"で居続けなければいけないと思います。個人的には今年は怪我も少なく、ほぼ試合に出られたので、本当に素敵なシーズンを送らせていただいたと思っています。自分自身まだ伸びしろがあると思っていますし、新しくやり始めたいと思っていることもあります。より良いプレーヤーになれるように、しっかりと春から体を鍛えてやっていきたいと思います。
【16番】金井 健雄 選手
前半、良い形でことが運べて、後半は「絶対勝てる」というイメージで入りました。自分が交替して入った時には、その流れをサポートして、チームに貢献することが出来たと思います。シーズンを通して自分自身、優勝に少しは貢献できたのかなと思いますが、来年は今年以上に、フォワードとして信頼されるプレーをできるよう、頑張りたいと思います。
【17番】池谷 陽輔 選手
最後の10分も試合に出ていないですし、トライを取られて終わったので、個人的には何とも言えないです。スクラムは、相手ボールにプレッシャーをかけられたし、マイボールは安定して出すことが出来ていたので、そういう部分で僕の仕事は出来たのかなと思います。ペナルティが唯一、いらなかったなと思います。今シーズン、全体的にまだまだ強くなれるところや可能性を残したままの部分も多いですが、それでも負けなかったという結果は、「強かった」と言えると思います。個人的には、もうちょっと長い時間プレー出来るようにしたいので、体の強化等をもっと上手くやっていければと思います。
【18番】田原 太一 選手
とりあえず勝って良かったなと思います。自分の出来ることは、出来たのかなと思います。今シーズンは、ゲームに出るメンバーも出ないメンバーも、40週間ハードにトレーニングしてきた結果が、この2冠という形、そして17連勝無敗という形になって、本当にやってきて良かったなと思います。自分自身、ここ2~3年は本当に「ラグビーが楽しい」と思えているので、日々成長出来ていると思います。来年は、もう少し試合の出場回数を増やせるように個人として成長し、そして同じポジションの選手をサポート出来るように頑張ります。
【19番】元 申騎 選手
有言実行ですね。最後に「狙う」って言いましたよね(笑/前回のスピリッツ・オブ・サンゴリアスで「トライを取りたい」とコメント)。やっぱり「神様はいるんだな」と本当に思いますね。最後は、良いところにいる。個人的には今日の試合が、今年のベストゲームだったんじゃないでしょうか。出場時間も多かったし、お陰さまで非常に楽しかったです。
【20番】日和佐 篤 選手
嬉しいです。3連覇ですが、まだまだ神戸製鋼さんの7連覇には程遠いので、そこを目指したいと思います。その前にちょっと休んで(笑)。個人的には、今年は凄く成長出来たと思います。ゲームをコントロールすることも、だんだん出来るようになってきましたし、キックも使えるようになってきましたし、体も強くなっていると思います。ようやく自分で前に出られるようにもなりました。来年はもう少しゲームコントロールの部分を、フーリーを見習って勉強しながら、自分の味を出していけたらと思います。
【21番】宮本 啓希 選手
優勝できて良かったです。今日は、個人的には試合には出られませんでしたが、チーム全員がひとつの方向を見てきたということが、トップリーグのプレーオフと日本選手権に入って、より感じられたと思います。例えばノンメンバーの人たちが、メンバーのために風呂掃除をしたり、メンバーが良い状況でゲーム出来るようにという気遣いと実践が、シーズンが深まるにつれて出てきて、それもチームがひとつにまとまった要因だと思います。自分自身、優勝する瞬間にグラウンドにいる、ということをずっと4年間目標にしてきましたが、次の目標は「最初から出る」ということだと思います。そのために頑張ります。
【22番】トゥシ ピシ 選手
シーズン最後の試合に勝ててとても良かったです。今週は良い準備が出来たので、自信を持って試合に臨めました。今日は凄い勝利です。ありがとう!
(インタビュー&構成:針谷和昌/編集:五十嵐祐太郎)
[写真:長尾亜紀]