サントリー1万人の第九サントリー1万人の第九

サントリー1万人の第九のつくりかたサントリー1万人の第九のつくりかた

「やってみなはれ」で始まった

歓(よろこ)び、その不思議な力は、時の流れが引き裂いていたものを再び結び合わせる。そのやさしい翼に抱かれてすべての者は兄姉になる。(フリードリッヒ・フォン・シラー「歓喜に寄せて」より、訳・編集:サントリー1万人の第九事務局) ベートーヴェン「交響曲第9番」、通称「第九」。

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33回続いた奇跡

前回は、今年で34回目となる「サントリー1万人の第九」がスタートした背景やこれまでの歴史について紹介した。今回は引き続き、チーフプロデューサーの毎日放送・山川徳久さんに、本番までのレッスンや合唱団員の募集などについて聞いた。

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二つの大震災を超えて

1983年にスタートした「サントリー1万人の第九」について、同イベントのチーフプロデューサーである毎日放送の山川徳久さんに、これまでの歴史や本番に至るまでの合唱団のレッスンなどについて紹介してもらった。今回は、「1万人の第九」を続けるにあたり遭遇したさまざまな困難、そしてこれからについて聞いた。

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「大人の青春かもしれない」

「第九を知っていますか?」「聴いたことありますか?」「発声練習したことある人は?」合唱指導を担当する下村郁哉さん(63)の声が東京・築地にある浜離宮朝日ホールに響く。8月19日、初心者・初級者向けの東京クラス「築地A」のレッスンがスタートした。レッスン当日の模様や初めて参加する人たちの声をリポートする。

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「1万人の一人になりたい」

「久しぶり」「お元気でしたか?」「今年も楽しみだね」――。8月19日、第九経験者を対象としたサントリー1万人の第九東京クラス「築地1」の初日、東京・築地の浜離宮朝日ホールには仲間との再会を喜ぶ声が飛び交っていた。初心者・初級者向けと経験者向けクラスとのレッスンの違い、1万人の第九経験者が「また歌いたい」と願う理由を探ってみた。

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「サントリー1万人の第九」の東京クラスが開設された2003年から合唱指導を担当してきた下村郁哉さん(63)。その分かりやすく熱のこもった指導で絶大な信頼を寄せられている下村さんに、合唱指導を担当するようになったきっかけ、1万人の第九の魅力について語ってもらった。

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女性合唱団の「ふーーん、すてきだわ」の声に、「ふーーん、君もだよ」と男性合唱団が応える。8月31日、初心者・初級者向けの「淀屋橋Bクラス」で行われた第2回のレッスンにおける一コマだ。まるで漫談のような清原浩斗さん(67)の合唱指導に、始終笑いが絶えない。そんな「大阪らしさ満載」なレッスンの模様、そして参加者の声をリポートする。

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「若さの秘訣(ひけつ)は、音楽が好き、仲間が好き、感動が好き、そこですよ。皆で第九を作り上げる感動で若返ります」。「若々しさの理由は?」との問いにそう答えたのが、「サントリー1万人の第九」がスタートした1983年から合唱指導を担当してきた、全日本合唱連盟常任理事で、大阪府合唱連盟会長の指揮者、清原浩斗さん(67)。合唱指導を行うようになったきっかけ、1万人の第九の魅力などについて語ってもらった。

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音楽で社会にお返しを

すべては「やってみなはれ」から始まった――。1983年にスタートした「サントリー1万人の第九」は、サントリーの協賛なくして実現に至ることはなかっただろう。サントリーホールディングス執行役員コーポレートコミュニケーション本部長の福本ともみさんに、協賛に至るまでの経緯、「サントリー1万人の第九」にかける思いなどを聞いた。

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初の福岡クラスに“歓喜の声”

今年初めて開設された「サントリー1万人の第九」の福岡クラス。九州地方でのクラス開設は、昨年スタートした沖縄に続く2県目となる。福岡県外から通っている人も少なくない。11月2日に福岡市南区のゆめアール大橋で行われたレッスンの模様と、参加者の思いをレポートする。

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今年初めて開設されたサントリー1万人の第九の福岡クラス。参加者が「とても分かりやすい」と絶賛するのが、合唱指導を担当する井上智子さん(38)だ。1万人の第九で合唱を指導するうえでの苦労や喜びについて聞いた。

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合唱団の声が変わる
熱い佐渡練

毎年、サントリー1万人の第九の本番前に1000〜2000人の合唱団を対象に行われる「佐渡裕特別レッスン」、通称「佐渡練」。今年は東京で11月23日、大阪で11月25〜28日の合計9回行われた。佐渡練は、佐渡裕さんが1万人の第九の指揮者を受ける際に出した条件の一つでもある。佐渡さんの合唱指導を間近で受けられるとあって、この日を楽しみにしている合唱団員も多い。

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1983年にスタートし、今年で34回目を迎えたサントリー1万人の第九。山本直純さんの後を継ぎ、佐渡裕さん(55)が指揮を初めて振ったのは1999年だ。この17年間で1万人の第九はどのように変化したか、本番前日のリハーサル前に、佐渡さんに聞いた。

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サントリー1万の第九の顔ともいえる指揮者の佐渡裕さん(55)。これまでに200回以上、第九を指揮したという佐渡さんにとって第九とは、また1万人の第九とは何かを聞いた。

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12月4日午後3時から大阪市中央区の大阪城ホールで、今年で34回目となる「サントリー1万人の第九」が開催された。総監督・指揮は佐渡裕さん、演奏は兵庫芸術文化センター管弦楽団。ソリストは、並河寿美さん(ソプラノ)、 谷口睦美さん(メゾ・ソプラノ) 、西村悟さん(テノール)、 キュウ・ウォン・ハンさん(バリトン)。当日は、1万4800人以上の応募の中から抽選で選ばれた1万人の合唱団が集まった。

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1万人が第九を経験するということ

大阪城ホール(大阪市中央区)で12月4日に開催された「第34回 サントリー1万人の第九」。本番終了後、大阪の街は「第九一色」に染まった――。今年、合唱団として参加した人々の感想を通し、1万人の第九の魅力は何かを再考する。

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