SUNTORY CHALLENGED SPORTS PROJECT
2018車いすバスケットボール世界選手権に挑む男子日本代表選手に直前インタビュー!
来たる8月16日~26日、ドイツ・ハンブルクで開催される2018車いすバスケットボール世界選手権大会。
ここでは、男子日本代表としてその世界最高峰の舞台に挑む選手たちの言葉をお届けする。まずはエースの藤本怜央選手、
そしてキャプテンとしてチームを牽引する豊島英選手が今大会にかける思いを語ってくれたムービーをチェック!
藤本 怜央選手
(センター/背番号13/持ち点4.5/宮城MAX所属)
「2016年のリオ以降、一度チームを壊し、再生させてきたプロセスの中で、東京パラリンピックで金メダルを取るためにどうすべきかをしっかりと考えながらプレーしてきましたし、古澤(拓也)や鳥海(連志)ら新しく入ってきた若い選手たちからも刺激を受けています。この世界選手権では、チームとして追求してきた日本人らしい切り替えの速いトランジションバスケとチームワークで世界をあっと驚かせ、2年後に弾みをつけたい。僕自身、最年長ですが誰よりも走って、小うるさいくらい声を出しながらチームを鼓舞していきたいですね」
PROFILE
ふじもと・れお●1983年生まれ、静岡県出身。小学3年時に交通事故で右脚を切断。義足でプレーした中高時代を経て、大学進学と同時に宮城MAXに加入して車いすバスケットボールを始める。日本選手権9連覇、2004年アテネから4大会連続パラリンピック出場など実績十分。名実ともに日本代表の大黒柱。
豊島 英選手
(ガード/背番号2/持ち点2.0/宮城MAX所属)
予選グループのPOOL Cで対戦するイタリア、ブラジル、トルコはどこも強敵ですが、これまでやってきたバスケが十分に通用すると確信しています。相手にしっかりアジャストしていきながらも自分たちのトランジションバスケを突き詰め、グループ1位通過をめざしたいですね。いち選手としては、自分の強みであるディフェンスでいい流れを作り、それを勢いのあるオフェンスに繋げられるようなプレーを心がけたいと思っています」
PROFILE
とよしま・あきら●1989年生まれ、福島県出身。生後4ヶ月で患った髄膜炎の影響で車いす生活に。障がいの重いローポインター(2.0)に求められる粘り強い守備力に加え、コートを縦横無尽に走り回るスピードも武器。ロンドン、リオデジャネイロパラリンピックに連続出場。今大会では日本代表の主将を務める。
将来のエース候補の呼び声高い古澤拓也選手、そして日本車いすバスケ界の"レジェンド"香西宏昭選手も、東京パラリンピックへの試金石となる今回の世界選手権への意気込みを力強く語ってくれた!
古澤 拓也選手
(ポイントガード/背番号7/持ち点3.0/パラ神奈川所属)
「世界選手権では、『ベスト4以上』というチームの明確な目標を達成するためにも、3Pシュートやドリブル、ハンドリングといった自分のストロングポイントを出し切り、今までやってきたものすべてをかけてトライしたいと思っています。また、世界の強豪を相手にした強度の高い試合が続く中で、課題のひとつでもあるゲームメイク面でもいいパフォーマンスを発揮できるようにがんばりたいですね。チームの中ではまだまだ若手ですが、東京パラリンピックもしっかりと視野に入れながら、今のベテランと若い選手たちが融合した新しい日本代表を引っ張っていけるようなポイントガードになりたいと思っています。そういう意味でも今回の世界選手権を飛躍のきっかけにしたいですね」
PROFILE
ふるさわ・たくや●1996年生まれ、神奈川県出身。先天性二分脊髄。中学1年時に車いすバスケットボールを始め、2017年のU-23世界車いすバスケットボール選手権で主将としてベスト4進出に貢献。同じパラ神奈川に所属する鳥海連志とともに将来のエース候補として注目を集める。
香西 宏昭選手
(ガード/背番号55/持ち点3.5/NO EXCUSE所属)
「リオ直後から『ベリー・ハードワーク』をテーマに取り組んできた中で、少しずつ『スピードで勝負する』という日本代表のあるべき姿が見え始め、すごくいい状態で山に登っているような感じがしています。リオの時よりもはるかに戦える集団になっていますから、東京パラリンピックに向けて世界選手権でさらにレベルアップしたいですね。一方、今大会で『ベスト4』という目標が達成できないようなら東京パラリンピックでのメダルは難しい。それくらいの強い気持ちを持って臨みたいとも思っています。個人的には、かつて4シーズン過ごしたハンブルクで開催されることも何かの縁だと感じていますから、アウェー感がなくプレーできるという点でも自分らしさを存分に発揮したいですね」