ALCOHOL
24.07.19
シリーズ「サントリーのお仕事案内~わたしの働き方~」では、サントリーでイキイキと働くサントリアンたちに焦点を当て、日々の業務を紹介しながら、彼ら・彼女らが具体的にどんな仕事に携わっているのかを覗き見。第1回は、新潟の営業マンからアメリカ西海岸に旅立ち、マルチに活躍するサントリーグローバルスピリッツ社の三宅隆人さんに話を聞きました。
アメリカの西海岸で、Multi Cultural Luxury Specialistとして、主にAAPI(Asian American Pacific Islander:広い意味でのアジア系)オーナーが経営する料飲店に向けての営業活動を行っています。
主なミッションは、売上達成はもちろんのこと、影響力のあるレストランやバーシーンなどでサントリーブランドの良質な接点を作ることにあります。定番のカクテルでの当社製品の使用や、ブランドのメニュー掲載、バックバーへの配荷等の日常業務に加え、消費者を対象としたイベント、スタッフトレーニングなど、ブランドの魅力を伝えるアンバサダー的な活動も重要な仕事です。
とは言っても、実際は毎週バーに顔を出してバーテンダーに名前と顔を覚えてもらったり、お土産にドーナッツを差し入れたり、パワーポイントでメニューを作ったりするなど、カッコよさとはほど遠い泥臭い仕事がほとんど(笑)。ただ、「日本に洋酒文化を創る」という創業者・鳥井信治郎の想いが生んだ商品が海を渡り、スピリッツ&カクテルの本場アメリカで市場を切り拓こうとする挑戦に、自分も貢献できていることに大きなやりがいを感じています。
アメリカで営業活動をしていると、社内外であらゆる文化と価値観の違いを感じます。それはシンプルに刺激的で、逆に自分自身や日本について深く考えたり勉強したりする良い機会でもあります。
そして文化やビジネスの慣習が違っても結局はヒトとヒトの関係性がもっとも大事で、その関係性を創っていくには、常にポジティブであること、報連相をしっかり行うこと、三方良しを心掛けることなど、日本とまったく同じ働き方が求められる点にも面白さを感じます。
一方で、ヒトとヒトの関係性が大事だからこそ、ゼロから関係を構築するのは簡単ではありません。同僚や競合のセールスマンはほとんどがロサンゼルスで生まれ、育ち、バーテンダーやディストリビューターとして業界経験が豊富なため、ビジネス以上の長くて太い関係性を築いています。
その中で見ず知らずの日本から来たセールスマンが新たに関係性を築くのはたやすいことではなく、日々試行錯誤の連続です。
海外で働いてみて感じるのは、まだまだ「Suntory」が世界で勝負していくためにやるべきこと、やりたいことがたくさん残されているということです。日本で「サントリー」と言えば、「烏龍茶」「角瓶」「プレモル」など、高品質でおいしい商品イメージを持たれたり、「やってみなはれ」に代表されるポジティブな企業理念が連想されたりしながら、幅広い世代の方々に愛されています。
しかし海外に目を向けると、日本におけるサントリーほど強いBIGブランドや、幅広いポートフォリオを持つ食品企業はありません。飲料市場が大きい国では酒類の規模拡大が難しかったり、ビールやRTD飲料など、同じカテゴリー内でも隣接ブランドとシナジーを生み出し切れなかったりするからです。
だからこそ飲料と酒類をまたいだブランドの育成と生産・流通網の構築、コーポレートブランディングの強化、事業と地域の垣根を超えた人材の交流・育成などを通じて、世界でもっとも愛されるグローバル食品酒類総合企業=「One Suntory」を実現させたいし、その実現に貢献することが今の私の目標です。
そのためにも日本で培った酒類での営業スキルをバックボーンにしながらも、過去の経験にとらわれず様々な国や部署で多彩な経験を積み、事業や国境の垣根を超えてサントリーの成長を牽引できる人材になりたいと思っています。
サントリーグローバルスピリッツ社 Southern California Division
三宅隆人┃みやけ・たかと
2015年 サントリー酒類株式会社 新潟支店/業務用営業(上越→下越→新潟市内)
2020年 サントリースピリッツ株式会社 海外RTD/LSグループと並行して、リモートトレーニーとしてシンガポールでの業務のサポート
2021年 Beam Suntory(現・サントリーグローバルスピリッツ) Emerging Asia/Central Marketing Team(トレーニー)
2022年 Beam Suntory(現・サントリーグローバルスピリッツ) Southern California Division/Multi Cultural Luxury Specialist
※内容・社員の所属は取材当時のものです。
※この記事はサントリー採用サイト「PEOPLE INDEX」から転載しています。