お客様へ更に素晴らしい価値を提供し、ビジネスをスピーディに展開するために、さらなるデジタル活用の加速が求められています。
そのためサントリーでは新しい技術については、社内での研究開発にとどまらず、外部の知見を積極的に活用することで業務への先端技術適用の推進を図っています。このように社外・社内のどちらかに偏るのではなくバランスさせるのがポイントとなっています。
具体的に、社外との協創は以下を基本としています。
サントリーで経験のない先端技術の活用については、積極的に社外パートナーと協創することでスピーディなプロジェクト立ち上げを行っています。様々な先端技術に対応するため、大手ベンダーからベンチャー企業、アカデミアの方々との密なコミュニケーションを図っています。
先端技術とデータを活用した次世代工場のモデルとなるスマートファクトリーを北アルプス信濃の森工場で実現。
日立製作所とタッグを組みIoT基盤を構築。そのIoT基盤をベースとしてそれぞれのユースケースに適したソリューションベンダーともPoCから協創。2021年5月より稼働開始。
製造設備の新設や改修を行う前に図面では分からない範囲での安全確認や早期修正を行うことを目的に、一部工場内にデジタルツイン※を導入検証。新たな製造設備を施工前にヴァーチャル上でリアルに体感することを可能にする。株式会社ホロラボとタッグを組み、全工場の設備の点群データの取得や3D CADデータの保管・活用基盤を構築中。
※デジタルツイン…リアル空間にある情報をデジタル仮想空間で再現し、仮想空間上でシミュレーションを実施する技術
今後の社会環境変化を中長期的な視点で想定し、必要になると判断した技術に関しては、デジタル先進企業や学術機関、ベンチャー企業等との協創を進めています。
ChatGPTの登場によりAIは誰でもが簡単に使える強力なツールとなった。
そのような強力なAIであるLLM(Large Language Model)を全社員がセキュアに使える環境を構築し、全社員の生産性向上にむけた研究および効果的なRAG(Retrieval-Augmented Generation)構築、さらにLLM特有の問題であるハルシネーションの検知・防止について外部ベンダーおよび研究機関と共同で検証中。
人がAIを信頼し安心して業務に適用していくために、深層学習を含めさまざまなAIの予測根拠を可視化する説明可能AI(XAI)について、より効果的に業務適用するためのツールやガイドライン整備を外部ベンダーおよび研究機関と共同で検証中。
東京大学の教員および学生との共同研究・協創等を目的とした産学連携プログラム(UMP-JUST)に参加。
東大研究室での最先端の研究状況を理解、共同研究することで、サントリーが抱える課題の解決を目指す。
企業の成長戦略として「ハーベストループ」を提唱し、それに基づいたAIソリューションを提供するスタートアップ企業とパーパスドリブンなAI成長戦略を描き、お客様・社会に新しい価値を提供する。
米国大手検索エンジン会社AI研究部門の元AIインフラ構築責任者が開発を主導するスタートアップ企業へ資本参加。同社が提供するAI性能の維持・改善に必要なさまざま自動モニタリングサービスを活用することで、AIのポテンシャルを最大限引き出す。
サントリーとは異なる環境・文化の中で新たな視点での知の習得を目的に、外部のデジタル先進企業への社外留職を実施しています。
そこで学んだことをサントリー内に展開するとともに、留職先企業と、双方の考え方・仕事の仕方をより深く理解することで、協創の強化をはかっていきます。