サステナビリティ ストーリーズサステナビリティ活動の最前線!

2024年より、新卒2年目の全員を対象に海外研修を開始!

2024年、サントリーでは人材育成の新たな挑戦として「2年次Global VALUE研修」を開始します。環境問題や社会課題を抱えるアジアの最前線を実際に体感するプログラムで、対象者はなんと新卒入社2年目の全社員! 「利益三分主義」を掲げるサントリーグループの人材育成に対する本気度、この研修に込められた想いを、サントリーホールディングス株式会社 ピープル&カルチャー本部の一木絢子がご紹介します。

2024年より、新卒2年目の全員を対象に海外研修を開始!

真のサントリアンを目指し、環境・社会課題の現場へ

「2年次Global VALUE研修」は新卒入社2年目の社員250人全員が対象で、バリ島インドネシアに実際に足を運び10日間のプログラムを体験します。これは、サントリーグループが「世界で最も信頼され、愛されるオンリーワンの食品酒類総合企業」を目指すなか、その成長を担う若手層に、グローバルな視座やサステナビリティの感度を身につけてもらうための研修です。一人のサントリアンとしての自覚が芽生えた2年目に行うことで、新入社員として身につける基礎研修の集大成となります。

真のサントリアンを目指し、環境・社会課題の現場へ

プログラム構成で協力を得た一般社団法人Earth Company(以下、アース・カンパニー)は、「次世代につなぐ未来」を創出すべく社会変革に寄与する個人及び団体を支援・育成することを目的に、日本とインドネシアを活動拠点として社会起業家支援や研修事業を行うNGO。研修中は主に、アース・カンパニーが運営する循環型社会を体現するバリ島のエシカルホテルに滞在しますが、観光開発のために土地が買い占められた村でのホームステイも行います。

ゴミ山も訪問し、社会課題とゴミ問題を学びます。

ゴミ山も訪問し、社会課題とゴミ問題を学びます。

インドネシアはリゾート地としてのイメージが強いと思いますが、実際には、観光産業が生み出した多くの環境・社会課題が存在します。観光客によるゴミ問題を象徴するような、広さ30ヘクタールにおよぶ巨大なゴミ山を訪問してゴミ問題を考え、観光開発のために土地が買い占められた村に滞在し、そこに暮らす人々とふれあいます。

ホテル周辺のゴミ拾い体験も。ゴミ拾いをした後に、どんなゴミがどれだけ落ちていたのか確認し、観光地でのごみ問題についての現状を学びます。

ホテル周辺のゴミ拾い体験も。ゴミ拾いをした後に、どんなゴミがどれだけ落ちていたのか確認し、観光地でのごみ問題についての現状を学びます。

これらは日本にいると普段は絶対できない体験で、私も準備段階で自分の無知さに危機感を感じました。「感情記憶」といいますが、レクチャーや会話の内容は忘れても実際に体感したことは忘れにくいそうです。この研修はアース・カンパニーのサポートのもと、資本主義経済が生み出す環境・社会課題の現場をしっかり体感できる内容になっています。きっと2年生の方々も心を揺さぶられると思います。

創業の精神を“自分ごと”として考える機会の提供

プログラム後半では、アース・カンパニーが支援する「インパクト・ヒーロー」(類まれな資質と情熱でSDGsに取り組む社会起業家)の活動を学ぶ機会も設けます。例えば、「貧困や差別は命をあきらめる理由にはならない」という考えのもとで運営している、貧しい人々に24時間 365日無償医療を提供する助産院も訪問します。

貧しい人々に24時間365日無償医療を提供する助産院を訪問。

貧しい人々に24時間365日無償医療を提供する助産院を訪問。

環境・社会課題解決への第一歩は、不都合な真実から目をそらさず、心を開いて課題の現場で暮らす人々を理解すること。目の前にある課題を体感して心を動かされることで、創業の精神「利益三分主義」についてより深く考え、サントリアンとして事業の成長とサステナビリティにどう取り組むか、“自分ごと”として考える機会にしてほしいと思います。

「やってみなはれ」に代表されるように、サントリーには挑戦し続けるカルチャーがあります。この研修自体も挑戦的で、ほかでは無理だと言われた企画をアース・カンパニーの協力で実現することができました。社員が挑戦し続けられる環境づくりは、私たちの使命です。今回の「2年次グローバル研修」をはじめ、社員一人ひとりの好奇心や可能性を引き出すプログラムを企業内大学である「サントリー大学」でどんどん生み出し、“人が一番育つ会社”にしていきたいと思います。

  • サントリーグループがグローバルに発展していくための人材育成プログラムの総称
    本プログラム担当者:大杉慎也、水野洋、堅田さゆり、一木絢子

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