お知らせ
掲載日:2016/08/30|静岡
皆さんは、日本で最初にパンを焼いた人物をご存知ですか?
静岡県 伊豆の国市では、毎年1月に日本で初めてパンを焼いたパン祖・江川太郎左衛門英龍にちなんだ「パン祖のパン祭」というお祭が行われています。
お祭りを通して、先人の功績を地域住民の中で伝え継ぐとともに、全国の高校生を巻き込みながら活気あるパン文化を創り出す活動に注目が集まり、今回「第38回サントリー地域文化賞」を受賞しました!
■「サントリー地域文化賞」とは
※9月30日に行われた受賞式の様子(10月11日追記)
サントリー文化財団が、地域文化の発展に貢献した個人や団体を顕彰する「サントリー地域文化賞」。全国の地域文化活動の発展・向上を応援したいという想いから、音楽、美術、歴史・伝統継承、国際交流などの活動を対象に顕彰しています。
第38回目となる今年は、静岡県の「パン祖のパン祭」を含める全国の5団体が受賞しました。
全国でも非常に珍しいパンづくしのお祭り「パン祖のパン祭」。その内容を詳しくご紹介します!
■"パン祖"とは?
1842年に日本で初めてパンを焼いた人物こそが、"パン祖"と呼ばれる江川太郎左衛門英龍(えがわたろうざえもんひでたつ)です。
江川は、伊豆の国市の一部である韮山(にらやま)を治めていた代官です。2015年7月に世界文化遺産に登録された「韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)」を建設し、西洋式の大砲などを撃つ技術を日本に普及させた人物でもあります。
戦時中の携帯食である「兵糧」として、日本で初めて本格的に製造されたパンは、当時軍事力を支えただけでなく、お米と並ぶ主食として日本の食文化に定着しました。
■「パン祖のパン祭」で町おこしを!
2005年に伊豆長岡町、大仁町、韮山町が合併して、伊豆の国市が誕生しました。「新しい市として新たなイベントを立ち上げよう!」という想いから、地元にゆかりのある"パン祖"にちなんで「パン祖のパン祭」が2007年にスタート。
江川の命日である1月16日前後に毎年開催され、今年で10回目を迎えました♪
会場には、隣町にある田方(たがた)農業高校の生徒たちが約1ヶ月かけて制作する、全長2メートルほどの巨大パンオブジェが展示され、迫力満点です!
■メインイベントは「全国高校生パンコンテスト」
祭りのメインイベントは、高校生を対象とした「全国高校生パンコンテスト」です。カリフォルニアレーズンを使用したパンや、地場の材料を使用したパンなど部門に分かれて選考。
オリジナルレシピの書類選考を通過した20名が、祭り当日に実技とプレゼンテーションを行います。
戦いを勝ち抜いた優勝作品は伊豆の国市内で商品化され、パン店やスーパーに並ぶとあって本格的にパンや製菓技術を学ぶ高校生たちにとってはまさに甲子園のような憧れの舞台。
第1回は95名だった応募者も、2016年1月16日に行われた第10回には、なんと413名に増加しました!
これまで練習を重ねてきた地元と、気温も湿度も異なる地でパンづくりを行うのはとても難しいのですが、その場で調整を加えながら渾身の作品をつくりあげます。毎年繰り広げられる、真剣勝負の戦いにご注目ください!
■ほかにもイベント盛りだくさん!
そのほかにも、パン生地のばしコンテスト・パン食いゲーム・パンフィッシングなど、子どもが楽しめるイベントも満載♪
また、全国の有名店が参加するパン販売会も。こちらも、2日間で約1万人もの皆さんが訪れる大人気イベントです!
「パン祖のパン祭」実行委員会の夢は、全国高校生パンコンテストを「パンの甲子園」へと育てることなのだそう。このコンテストから、今後業界を盛り上げるような人材が出て、活気あるパン文化を発信していってくれるといいですね♪
次回の「パン祖のパン祭」は、平成29年1月21日(土)・22日(日)に開催予定です。
お近くの皆さん、またパン好きの皆さんも、ぜひ歴史文化と美味しいパンを味わいに伊豆の国市へ足を運んでみてください!
これからもサントリーは地域文化の発展を応援していきます。
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▼関連リンク
・サントリー文化財団「地域文化賞」のサイト
・第38回サントリー地域文化賞決定(ニュースリリース)
対象都道府県 | 静岡 |
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