2002年、日本バーテンダー協会全国バーテンダー技能大会で日本一に輝き、世界のカクテルコンペティションでも世界一となった「バー石の華」のオーナー石垣忍氏に、「マスカットリキュール ド フランス ミスティア」について、そのテイストとブーケを活かした新しい飲み方を語っていただきました。ミスティアの中味完成前に試作のテースティングにも参加頂いた石垣氏の目に、ミスティアの魅力はどう映ったのでしょうか。
「ネーミングも耳触りが良く、ほろ酔いのお客様にも覚えてもらえそうですね。ボトルデザインもネックが短く、背が高く、シンプルなデザインだけにバックバーでも目立ちます」と、まずはルックスの良さに着目し「バーを訪れる方にとって、ボトルのデザインは重要な要素、カウンターに陣取り、どの酒から一杯やるか、バックバーを物色する方も多いはず、お好みのお酒を探す目的もありますが、ちょっと目先の変わったボトルは目を捉えるもの。ミスティアは、華やかで、嫌味のないシンプルなボトルですね」と。
ミスティアの味わいについても「日本人の好みに合致する、砂漠に水が染入るように浸透して行くのではないかと感じます。『アルコール離れ』が囁かれる若い世代にとっても、ライトでフレッシュなリキュールは、飲みやすいはず。」とこれまでマーケットになかった、マスカットの新しいリキュールの将来性を評価いただきました。
色合いについても「呑むまでの期待感を煽る美しい色合いに仕上がっています。『マスカット=ライトグリーン』というイメージにぴったりの淡い上品な色、自然でエレガントなゴールドで絵具を溶かしたようなビビッドなどぎつい色付けのリキュールとは対極の色合いですね。」と。
ミスティアの匂い立つ艶やかな香りについても「自然な香りで違和感がなく、ケミカル臭さはまったくない、オーガニックハーブ、アロマなど自然の香りに惹かれる層にも、プラス思考で受け取られる香りではないでしょうか。」さらに「オレンジフラワーが香り付けを使用しただけに、マスカットの香りだけに終始しないその背景をバーで語ることで、お酒のコミュニケーション・ツールにもなるリキュールではないでしょうか。」
ミスティアの華やかで、嫌味のないシンプルなボトルは、アイキャッチーだ。
「リキュールには、カクテルの素材として使うに値するだけのインパクトがなければならない。ミスティアは、ミックスした時に、しっかりした伸びシロがあり、ベースとして、副材として、どちらにでも適しています。ヨーロッパでは、リキュールをそのまま呑むのも極めて普通ですが、その甘さゆえに日本では敬遠されがち、その点、ミスティアは、その爽やかな酸味と甘さが調和し、ストレートでも、問題なく、ロックでも美味しく飲んでいただけ、お客様には、ストレートでテイスティングしてもらった後に、カクテルで呑んでもらうと、よりリキュールの素の味が理解できるのではないでしょうか。」と特徴豊かなリキュールへの期待も頂きました。
提案いただいたカクテル「ミスティア・スマッシュ」は、ミスティア、フレッシュライムにスペアミントリーフをスマッシュし、クラッシュアイスにソーダを加えたモヒート風の呑み方。
「テイスティングし、すぐに思いついたのはミントとの組み合わせ。香りの調和もあり、どちらもグリーン系であるという色彩の親和性から着想しました。」と石垣氏のカクテル創作の手法を表現した一杯です。
さらにミスティア、ジン、シェリーをそれぞれ同量でステアした「アレキサンドリア・マティーニ」「シェリー、リキュール、スピリッツの組み合わせは、なかなかできないのですが、この素材であれば、お客様にも好印象ではないでしょうか。」
最後に石垣氏はミスティアを「バーテンダーとして、360度対応できるリキュール」と表現いただき、生産者にとっても心強いお言葉を頂くことができました。
「ミスティア・スマッシュ」は、清涼感溢れる一杯。ミスティア60ml、フレッシュライム10ml、スペアミントリーフ 適量、ソーダとクラッシュアイスでロンググラスにミントリーフをトッピング。
「アレキサンドリア・マティーニマティーニ」は、ミスティアの爽やかさに杯を重ねてしまいそうな仕上がり。ビーフィーター47% 20ml、ドライシェリー20ml、ミスティア20mlをステアし、マティーニグラスに。