歴史 History
紀元前から続くワインづくり
スペインのワインづくりは、紀元前10世紀頃、東海岸を支配していた古代ギリシャ人やフェニキア人がワイン醸造の技術を持ち込んだことから始まったといわれています。ローマ帝国がイベリア半島を征服した時代には、ワインづくりはすでに栄え、ヴェニスやジェノバの商人が流通させ帝国で評判になったといいます。その後、イスラム教徒の支配によって衰退した時代もあるものの、約3000年にわたってワインづくりを続けてきたのです。また19世紀後半、フランスでフィロキセラ(ぶどう害虫)が発生し、ダメージを受けたワイン生産者がスペインに移ってきました。そして高度な醸造技術を伝え、スペインのワインづくりが大きな発展を遂げることとなったのです。
画像:ローマ時代の遺跡が多く残る町メリダの壁画。ぶどうを踏んでいると思われる。
(画像提供:スペイン政府観光局)